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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#722 『ぷらいど・がぁでぃあん』(作曲者不明/メルクストーリア - 癒術士と鈴のしらべ -/And)

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Happy ElementsがおくるラインストラテジーRPG・メルストより、

作曲者不明(後述)作曲、『ぷらいど・がぁでぃあん』。

和の国3rdのイベントで流れます。

通常のRPGとは異なり、モンスターを癒すことに焦点を当てた本作。モンスターと人間が共存するメフテルハーネの世界を舞台に、幼少期の経験によりモンスター恐怖症の主人公は、ひょんなきっかけで出会った瓶詰めの少女・メルクに連れられて冒険の旅に出ることになる。妖精の国や科学の国など、それぞれ性質の異なる個性的な国が多く揃っていて、メインストーリーのほかにも国別で読み切りのイベントストーリーが用意されているなど、シナリオ重視な作風となっている。戦闘システムもあくまで敵を倒すのではなく癒すのが目的で、直線状の敵を癒して進む独特なストラテジー要素が特徴である。後に第二部の開幕に伴い、副題を「癒術士と鐘の音色」に改題した。

本作の音楽を担当するのは音楽制作会社ユニークノートの面々。特に青木佳乃氏、柴田徹也氏、天童健一氏(すでに退社済み)の三名が中心に作曲していて、加えて一部の楽曲を小見山優子氏と古川亮氏が手がけている。本作では国ごとにメルヘンチックであったりエレキテイストであったりして、かなり個性が立っているが、それらにあわせて牧歌的なものからバリバリのロックサウンドまで幅広い楽曲が取り揃えられている。サウンドトラックは現在のところ3種類発売されているが、2018年以降の新規収録曲はいずれも未収録で、曲ごとの作曲者の詳細は判明していない(上記五名以外が担当している可能性もある)ため、ここでは一旦作曲者不明とする。

2018年5月の新イベント、和の国3rd「駆けられぬ蜘蛛と帷あける調石師」における決闘シーンなどで流れるのがこの曲である。調石師というキーワードはエレキの国を彷彿させるもので、実際にこのイベントではエレキの国出身の少女が和の国で一波乱を呼ぶことになるが、この曲はそうした和とエレキの融合にぴったりな力強い和ロックに仕上がっている。イントロから激しく荒ぶる三味線の速弾きに、疾走感あふれる尺八の旋律が加わることで、背後で奏でられるエレキギターのダイナミックなリフと相まって、息もつかせぬ怒涛の勢いを感じさせる。雅な風情とアグレッシブな曲調とが見事に重なり合った和洋折衷の一曲である。

先日6周年を迎えたのでその記念に。できれば音源化されて作曲者が確定してから紹介したかったのですが、待ち切れませんでした。