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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#726 『ヘンテコドッキリ島』(Spiralmouth/クラッシュ・バンディクー5 え〜っ クラッシュとコルテックスの野望?!?/PS2)

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Traveller's Talesがおくるアクションアドベンチャークラッシュバンディクーより、

Spiralmouth作曲、5(Crash Twinsanity)の『ヘンテコドッキリ島』(仮称)。

ヘンテコドッキリ島をはじめ、タイトル画面やツギハギジャングルなどでも流れます。

クラッシュバンディクーシリーズの5作目として、前作に引き続きNaughty Dogから変わってTraveller's Talesが開発を手がけている本作。いつもは敵役のはずの悪の科学者コルテックスは、今度ばかりは異次元から現れ世界を征服せんと企む新たな悪役・エビルツインズを打倒すべく、クラッシュと協力して立ち向かうことになる。ジャンルを従来のアクションからアクションアドベンチャーに変更し、ステージ間のロードを取り払って疑似的なオープンワールド方式を採用している点が特徴で、共闘展開を活かしたタッグやコンビでのアクション要素も導入している。総じて今までの作風を刷新した意欲的な仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのはSpiralmouth。アメリカのロサンゼルス出身のアカペラバンドで、男性四人(Michael Blanchard氏、Tony Field氏、Chris Miller氏、Gabe Rutman氏)と女性二人(Rebecca Kneubuhl氏、Vi Le氏)で構成されている。ゲーム音楽に携わるのは本作が初めてで、後にクラバンシリーズの外伝作品であるがっちゃんこワールドも手がけることになる。本作では作曲はもちろん、演奏もプロデュースもバンド一丸となって担当していて、一部クラシック音楽のアレンジも存在するものの、全編を通してノリノリな混声アカペラの楽曲が用いられている。そのため、それ以前のシリーズサウンドとはかなり毛色が異なっている。サウンドトラックは未発売のため、曲名は便宜上の仮称とする。

オープニングデモとタイトル画面にて、そしてクラッシュたちの住むヘンテコドッキリ島や近くにあるツギハギジャングルでも流れるのがこの曲である。心地よくリズムを刻む伴奏に、アップテンポな勢いを保ちながら優しく寄り添うコーラスが印象的で、さながら打楽器のように響くボイスパーカッションが、曲全体を貫くノリの良さに拍車をかける。快活で奇抜、癖はあるものの軽快で小気味よい印象を与える音使いは、聴けば聴くほど虜になるような独創的な魅力にあふれている。メインテーマ的な位置づけにふさわしい一曲である。

外国の作品で日本語化されているタイトルの場合、曲名やゲーム名をどう表記すべきか(原題がいいのか邦題がいいのか、正式曲名がない場合は原語にならって付けるべきか日本語でいいのか。本作に限っては海外限定でXbox版があるのでそれも併記すべきか)はすごく悩むんですが、最終的にはほとんどフィーリングで決めています。今回は日本語に統一しました。