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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#737 『TWILIGHT OF THE GODS』(小池雅人/無双OROCHI3/PS4・NS)

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コーエーテクモがおくるタクティカルアクション・無双OROCHIより、

小池雅人作曲、3の『TWILIGHT OF THE GODS』。最終決戦で流れます。

真・三國無双戦国無双のクロスオーバー作品である無双OROCHIシリーズのうち、ナンバリング3作目にあたる本作。前作の死闘から束の間、再び融合した世界をめぐり、その元凶と思しきオリュンポスの神・ゼウスに真意を問いただすべく、三國と戦国の英雄たちは戦うことになる。ギリシャ神話由来の新キャラなどを含め、総勢170人の無双武将たちを操作できることが特徴で、新アクションとして神器(すべての武将が使用可能なサブウェポン)や神格化(特定の武将のみが使用可能なパワーアップ要素)が登場した。英雄たちの物語を追うストーリーモードに加え、3対3でオンライン対戦できる陣取り合戦のバトルアリーナも搭載されていて、その圧倒的な武将数や爽快感あふれるアクションと相まって、ボリューム満点な仕上がりとなっている。後にシナリオやキャラを追加してバランス調整を施した完全版のUltimateが発売された。

本作の音楽を担当するのは五十嵐一歩氏、小池雅人氏、豊田亜矢子氏、水上浩介氏、吉田孝志氏。Ultimateの追加曲は小池氏と豊田氏が手がけている。いずれもコーエーテクモに所属する作曲家たちである。このうち小池氏はミュージックディレクターを務めていて、作曲に加えて笛の演奏もおこなっている。本作ではトランスを主軸としたOROCHIサウンドに、新たにギリシャ北欧神話をイメージした荘厳なオーケストラサウンドが融合していて、和洋中が混ざり合ったバラエティ豊かな楽曲が揃っている。また、三國や戦国の楽曲のアレンジも多く収録されていて、その大半はかなり大胆に(主旋律でかろうじて原曲が認識できる程度に)編曲されている。サウンドトラックは本作初出の曲以外にも、過去作の流用曲なども含めて収録されている。

ストーリーモードの最終決戦「滅びの運命」で流れるのがこの曲である。戸惑いや裏切り、挫折や和解を越えて、ようやくたどり着いたこの戦場で、まさに今滅亡の危機を迎えんとする世界を救うべく、英雄たちは一致団結して戦うことになるが、そうした最終盤の山場を、この曲は威圧的な疾走感をもって彩ってくれる。オーケストラとエレキギターが奏でる激烈な音色は、イントロでは神々しく、続くフレーズでは荒々しく、47秒からの主旋律は猛々しく、1分半以降は凛々しく、そして満を持してやってきたサビでは限界を超えて華々しく響き渡り、かつてないほどの限りない昂揚感を醸し出す。神々の黄昏、その先に待ち受ける光明を見出さんとする英傑たちの底力を感じさせる一曲である。

神と黄昏にまつわる曲といえばすぐに思いつくのは『神よ、その黄昏よ』ですが、こちらも負けじと気合いが入った一曲ですね。「神をも超えた一騎当千」というキャッチコピーに恥じぬ仕上がりでしょう。

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