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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#787 『エッダ~旅立ち』(福島祐子/アークザラッド ジェネレーション/PS2)

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SCEがおくるRPGアークザラッドより、

福島祐子作曲、ジェネレーションの『エッダ~旅立ち』。

主人公であるエッダのテーマ曲で、オープニングでエッダが初登場するシーンなど、

様々なイベントで流れます。

光と音のRPGとして知られるアークザラッドシリーズのうち、6作目にあたる本作。辺境のクラーフ島に住む、除霊師の血を継ぐ少年・エッダは、海岸に流れ着いた謎多き少女・キリカとの出会いを通じて、ヘモジー族の親友・ヘモとともに世界を股にかけるハンターとなって冒険の旅に出ることになる。それまでのシミュレーション路線から一転、アクション寄りの作風に変更され、戦闘も武器防具、魔法、歴代キャラなどの力が込められたカードを使用したアクション要素のあるシステムに一新された。依頼を受けてハンタークラスを上げ、行く先々でキリカと暗躍する組織の謎に翻弄されながら、物語を進めていく。シリーズ初となるオンラインモードでは他のプレイヤーと協力したり対戦したりできるなど、意欲的な試みが多い仕上がりとなっている(オンラインはサービス終了済み)。

本作の音楽を担当するのは櫻井浩司氏、服部隆之氏、福島祐子氏の三名。いずれも前作から引き続き作曲していて、櫻井氏はフリーランス、服部氏と福島氏はそれぞれ音楽制作会社フェイス音楽出版とミラクル・バスに所属する作曲家である。本作では歴代キャラが登場するという点にあわせて、過去作(特に前作)から流用している楽曲が大半を占めるが、主要キャラのテーマ曲など、本作オリジナルの楽曲はどれも丁寧につくり込まれている。サウンドトラックは流用された前作の楽曲(ただし前作のサントラで未収録だったもの)も含めて収録されている。

本作の主人公・エッダのテーマ曲として、ゲーム開始直後にて初めて登場する場面をはじめ、依頼が片付いたときやエンディングの会話など、幅広いイベントシーンで流れるのがこの曲である。柔らかなハープのイントロから始まり、優しく温かく寄り添うピアノとバイオリンの旋律が、穏やかな癒しをもたらす。謎だらけで心を閉ざしたヒロイン・キリカとは対照的な、素直で純真でひたむきなエッダの性格を、清涼感あふれるオーケストラによって綺麗に表現していて、聴く者の心を浄化してくれるような美しさにあふれている。どこまでも真っすぐな心を持つエッダにこそふさわしい一曲である。

この曲を紹介してほしいというリクエストをいただきました。聴いているだけで自然と笑顔になるような、無上の安堵感みたいなものがありますね。キリカのテーマも穏やかですが、どこかメランコリックな暗さがあって、しんみるする感じです。同じく福島さんの作曲で『キリカ~夢の残骸』もあわせてどうぞ。

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