VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#808 『STAGE 3』(山下絹代/キャプテンセイバー/FC)

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タイトーがおくるアクション・キャプテンセイバーより、

山下絹代作曲、『STAGE 3』。ステージ3で流れます。

ファミコン向けの横スクロールアクション・パワーブレイザーの海外移植版として大幅なリメイクを施したパワーブレイド、その続編として登場した本作。西暦2200年のクリスマスイヴを舞台に、サイボーグの開発に成功し、連邦政府にゆすりをかけるデルタ社を処分すべく、シークレットポリスのエージェント・ノバはブーメラン片手に任務に赴くことになる。パワーブレイド譲りのハードボイルドな世界観が特徴で、即死トラップの数は多いが、壁を伝ったり水中を自在に泳げたりする特殊なパワードスーツを入手して装着することで、罠を避けてサクサクと攻略できる。やや大味だがアメリカンテイストな魅力を持つ仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは山下絹代氏。フリーランスの作曲家で、コナミを退社して間もない頃に前作を手がけたのに引き続き、本作では単独で作曲を担っている。前作(海外向けに大幅なリメイクが施されていない、原作のパワーブレイザー)はポップな作風だったため、楽曲もノリの良いものが多かったが、本作では硬派な雰囲気にあわせてノリは抑えめ、それでいて確かな情熱を備えた良曲揃いとなっている。また、クリスマスイヴという設定を反映して、オープニングのワンシーンとスタッフロールで「きよしこの夜」が流れるという工夫も見受けられる。サウンドトラックは同時期のタイトー製ゲームを集めたRom Cassette Disc in TAITO Vol.2に本作の楽曲も収録されている。

全6面中3面(1~4面はステージセレクトの際に横に並んではいるものの、順不同で攻略可能となっているため、プレイスタイルによっては最初のステージにもなり得る)で流れるのがこの曲である。このステージでは、中ボスを撃破すれば空中を自由に動ける強力なロケットスーツが手に入り、その汎用性の高さから以降も重宝することになるが、そうしたストレスフリーな空の旅を彩るのが、高音をうまく活かしたアップテンポな一曲である。リズミカルに刻まれるビートが、ハイピッチなメロディーラインを絶妙に下支えし、堅固でありながら軽快でもある、キャッチーでエキサイティングなセンスを誇る。空飛ぶシークレットポリスの活躍をいっそう鮮やかに魅せてくれる一曲である。

ビートに溶け込むような低音のベースラインがこれまた良い味を出していますね。本作の楽曲は全体的にノリは抑えめ、とは言いましたが、この曲は比較的ノリが良いほうです。