VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#812 『ラストバトル(ドルメル戦)』(土井直哉/機動戦士ガンダム EX REVUE/AC)

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機動戦士ガンダム」を原作とする、

バンプレストがおくる対戦格闘ゲーム・EX REVUEより、

土井直哉作曲、『ラストバトル(ドルメル戦)』(仮称)。

ラスボス戦で流れます。上記動画の26:27から。

ガンダムのゲーム化作品のうち、アーケード用の2D格ゲーとして、1993年に稼働した前作の流れを汲む本作。前作から4基増えて総勢14基のモビルスーツがプレイアブルになり、操作はレバー1つにボタン4つ、新たに投げのアクションが追加された。ステージごとにテレビアニメ由来のサブタイトルが挿入され、キャラによって声優が原作準拠かオリジナルかに分かれている。基本的にはシンプルかつオーソドックスな内容の格ゲーだが、思い通りにコマンドを入力するには慣れが必要で、CPUがやたらと手強いなど、やや癖のある仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは土井直哉氏。前作のほか、同じくガンダム関連のゲームとしてアーケード用シューティング・SDガンダムネオバトリングなどでも作曲した経験がある。本作含め、いずれも開発元がアルュメで共通しているため、おそらく当時アルュメに所属していたと思われる。本作ではアニメでも馴染みの版権曲のアレンジに加え、新規書き下ろしのオリジナル曲もあり、モビルスーツごとに専用の戦闘曲が用意されている。サウンドトラックは未発売のため、曲名は便宜上の仮称とする。

本作オリジナルの機体とパイロット、ドルメルとラムイコ・シュタインとの最終決戦で流れるのがこの曲である。ドルメルは終戦間際に実戦投入されたジオンの試作型モビルスーツで、最終面でこの強敵に対峙することになるが、その歯応えのある一騎打ちを威圧的に彩ってくれる。テンポはそれほど速くないが、ずしんと響くパーカッションや高らかに鳴り渡る主旋律が、じりじりと追い詰められるような焦燥感を生み出す。エレキギターが紡ぐ周期的なリズムは、さらに追い打ちをかけるように緊張感を高める。己が身を奮い立たせて勇ましさを駆り立ててくれるような一曲である。

この曲を紹介してほしいというリクエストをいただきました。ドルメルもラムイコ・シュタインも良いデザインですよね。