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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#844 『城下町』(松岡耕平/城とドラゴン/iOS)

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アソビズムがおくるリアルタイム対戦ストラテジー・城とドラゴンより、

松岡耕平作曲、『城下町』。城下町(ホーム画面)で流れます。

ドラゴンポーカーに続くドラゴンシリーズとして登場した本作。城主となって城下町を発展させ、育成したキャラで敵の城を攻める、もしくは自分の城を守ることになる。ストーリーは存在せず、1回のバトルにつき3分以内に相手の城を陥落させるか、タイムアップ時により多くのダメージを与えていたほうが勝ちというルールである。城下町では、牧場でキャラ育成のために必要なフードを収穫し、バトルで得た資金を施設の強化や働き手となるマチビトの雇用に使い、マチビトに仕事を任せて武器の開発やキャラのレベル上げをおこなう。バトルでは、育てたキャラを召喚して自動で戦わせ、召喚コストや相性の有利不利を見極めながら、砦(押さえるとそこを基点にキャラを召喚できる)や城を攻略していく。対人戦や協力プレイなどのオンライン要素もあり、アプリで手軽にストラテジーゲームを遊べる仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは松岡耕平氏。アソビズムに所属する作曲家で、ドラゴンポーカー、ドラゴンリーグ、そして本作と、ドラゴンシリーズにはすべて携わっている。主題歌(CMソング)には配信開始当時9歳だった安留咲氏をボーカルに起用していて、これも松岡氏による作曲である。本作の楽曲は、ケルト音楽風の哀愁を帯びた曲調のものが多く、戦闘曲についても同様に、どこか騒がしくも切ない雰囲気を漂わせている。また、制限時間が残りわずかになると曲のテンポが上がる仕掛けも存在する。サウンドトラックは主題歌のフルバージョンやインストバージョンも含めて収録されている。

軍備増強のために様々な施策をおこなうことになる城下町、いわゆる本作におけるホーム画面で流れるのがこの曲である。チェンバロの優雅で悲壮なイントロから始まり、続いて奏でられるフィドルの旋律が、三拍子の牧歌的なリズムを滑らかに彩る。耳を刺激するようなバグパイプの音色が加わると、寂しげな曲調ながらも賑やかな喧噪を感じささせ、不思議な聴き心地の良さを生み出す。1分45秒あたりで弦の独奏が挿入されると、そのクラシカルな響きにハープがそっと寄り添って軽やかに曲を締め括り、次のループへと再始動する。郷愁と安堵を誘う一曲である。

ピアノに置き換えたらすこしだけザナルカンドっぽくなるかも。主題歌ともども、とても耳に残りやすい曲ですね。