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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#889 『星の入り江』(横田真人/スーパーマリオギャラクシー2/Wii)

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任天堂がおくる3Dアクション・スーパーマリオギャラクシーより、

横田真人作曲、2の『星の入り江』。星の入り江ギャラクシーで流れます。

マリオシリーズのうち、Wiiで発売されたスーパーマリオギャラクシーの続編として登場した本作。百年に一度の星くず祭にやってきたマリオは、迷子の星の子・ベビィチコと一緒にピーチ姫のお城へ向かうも、星の力を手にしたクッパにまたもやピーチ姫をさらわれ、宇宙を巡る冒険に出ることになる。前作と同じ世界観だがパラレルな物語が描かれていて、ユニークなセンスが光るコース設計はそのままに、新たに頼れる相棒・ヨッシーが参戦した点が特徴で、フルーツを食べればダッシュしたりバルーンのように浮上したり光り輝いて足場を照らしたりすることができる。前作と比較して、作風やスケール感は軽めに、やり込み要素や難易度はやや重めな仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは近藤浩治氏、永松亮氏、横田真人氏。いずれも任天堂に所属する作曲家たちで、近藤氏と横田氏は前作から続投、なかでも横田氏が単独で過半数を作曲している。また、編曲のみかつ1曲のみの参加で郷原繁利氏も携わっている。本作では前作を印象付けたオーケストラサウンドを受け継いだパワフルでエキサイティングな楽曲が揃っている。また、過去作を基にしたステージが登場することから、アレンジ曲も充実している。サウンドトラックはクラブニンテンドーでのみ入手可能な非売品である。

星の入り江ギャラクシーは序盤のワールド2に属する惑星で、入り江とある通り、水が重要な役割を担う。そこで流れるこの曲は、ハープのまろやかな調べから始まり、清涼感のあるピアノの旋律に、揺蕩うようなシンセパッドの伴奏が優しく寄り添う。その幻想的な音使いは、聴いていると心が洗われるような、水中面ならではの安穏な響きに満ちている。また、ステージによっては水中を泳ぐだけでなく、ときには凍らせて氷上を滑ることもあり、優雅にスケートするシーンにも見合った上品な美しさを漂わせている。長閑な気品にあふれた一曲である。

星の入り江という名前自体、シンプルだけどロマンのある、とても素敵なネーミングですよね。曲も雰囲気にぴったりです。