黄昏フロンティアがおくるフル3D対戦アクション・ひぐらしデイブレイクより、
あきやまうに作曲、『far east』。昼の古手神社で流れます。
07th Expansionの同人サウンドノベル・ひぐらしのなく頃にを元に、黄昏フロンティアとの合同企画で制作された対戦アクションにあたる本作。古手神社に伝わる、お互いに片方を所有すると必ず結ばれるという紅白一対の至宝・フワラズノ勾玉をめぐり、圭一やレナたち部活メンバーは勾玉をかけた2対2のトーナメントを開催することになる。7チーム総勢14人のキャラが参戦し、3Dで描かれた雛見沢各地を舞台にタッグ形式で対戦していく。対戦ルールとして両チームに風船が与えられていて、キャラが倒れるたびに膨張し、破裂すると負けとなることから、体力のみならず風船の膨張具合を見極めながら攻防を展開する必要がある。原作者書き下ろしの声優を起用したボイス付きかつ固定ペアでストーリーを進めるモードに加え、自由にキャラを組み合わせられる対戦モードが用意されていて、同人ゲームのさらなる同人ゲームという立ち位置ながらも、原作らしさと対戦の奥深さとを両立した仕上がりとなっている。後に追加要素を加えた改が発売されたほか、PSPに移植された。
本作の音楽を担当するのはあきやまうに氏と旅歌氏。黄昏フロンティア製の作品でよく作曲しているあきやま氏がメインコンポーザー兼リコーダー担当で、旅歌氏はソプラノサックスとギター担当、作曲は1曲のみの参加に留まっている。本作では原作の猟奇的な作風から一転、終始お祭り騒ぎのような明るい雰囲気であるため、楽曲もそれにあわせて爽やかで楽しげなサウンドが中心となっている。サウンドトラックについては、原作者の竜騎士07氏の短編付きでアレンジ含め2枚組で発売されている。
昼の古手神社で流れるのがこの曲である。原作でも馴染み深いオヤシロさまが祀られている神社で、本作の騒動のきっかけとなる勾玉の出どころでもあるが、本作ではその境内で盛大に戦うことになる。イントロから派手に鳴る三味線と、拍を刻むように定期的に響くバイオリンが印象的で、14秒から主旋律のトランペットが入ると、和の風情を保ちながら迫力たっぷりに鮮やかなメロディーを紡いでいく。42秒から主旋律がバイオリンにバトンタッチして伸びやかな高音を奏で、続くサビでトランペットと合流すると、いっそう華やかで美しい盛り上がりを見せる。神聖な場所での激闘を実り豊かに彩る一曲である。
畳みかけるような曲展開がとても心地良いですね。アレンジでは三拍子でゆったりめに編曲されていて、しっとりとした憂愁が漂うような素敵な味わい深さがあります。以下の動画の5:31～9:42、ぜひお聴きください。
