セガがおくるリズムアクションアドベンチャー・リズム怪盗Rより、
大谷智哉作曲、『怪盗Rのテーマ』。タイトル画面などで流れるメインテーマ。
セガの完全新作リズムゲームとして登場した本作。失踪した父親の手がかりを追う主人公こと怪盗R・ラルフと、母親の行方を一途に探し求める天才バイオリン弾きの少女・マリアの二人が、陰謀渦巻くパリの街にて謎の真相に迫っていく。ストーリーと連動したリズムゲームが50種類以上用意されていて、3DSならではのジャイロやスライド操作が活かされている。ライトな絵柄とポップな世界観、軽快な操作性と自社パロの豊富さなど、セガらしい魅力がぎゅっと詰まった仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのは江口貴勅氏、大谷智哉氏、幡谷尚史氏の三人。いずれもセガに所属する作曲家たちで、特に大谷氏と幡谷氏は、本作と似たようなノリを持つセガ製の音ゲー・スペースチャンネル5でも作曲経験がある。この他にも小林秀聡氏、蓑部雄崇氏、渡辺剛氏が編曲を担当していて、お祭り騒ぎな本作にふさわしい大人数でのサウンドづくりを堪能することができる。宵闇のパリを飾る艶やかな楽曲が、ときにクラシックのアレンジも交えながら、爽快なリズムアクションを彩る。サウンドトラックは先着購入特典として同梱されたスペシャルセレクト版のほか、3枚組でテーマ曲のロングバージョンや本編未使用の海外版エンディングテーマまで収録した完全版が存在する。
タイトル画面で流れるこの曲は、イントロから鳴り響くハープシコードの煌びやかな音色が特徴の本作の代表曲である。トランペットやトロンボーン、サックスといった吹奏楽器の勢いあふれる合奏とともに、常時鳴り響くハープシコードをストリングスが軽やかに包み込み、ダイナミックな生演奏がフランスはパリの雅な雰囲気を体現している。サウンドトラックのフルバージョンではさらにもうひとひねり、ストリングスのピッチカートによる間奏部分を加えて力強く曲が展開していく。お洒落でダンサブルでスリリングなノリに満ちた一曲である。
怪盗というよりはむしろ快盗というような雰囲気ですね。フルバージョンと、それから旋律を共有する『空中庭園からの脱出』、あわせてどうぞ。