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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#379 『汽車フィールド その2』(峰岸透/ゼルダの伝説 大地の汽笛/NDS)

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任天堂がおくるアクションアドベンチャーゼルダの伝説より、

峰岸透作曲、大地の汽笛の『汽車フィールド その2』。

本作のメインテーマで、汽車で移動をする際に流れます。

ゼルダの伝説シリーズのうち、夢幻の砂時計に続きDSで展開するペンアクションアドベンチャーの2作目にあたる本作。前作の100年後の世界を舞台に、鉄道網が高度に発達したハイラル王国を舞台に、見習い機関士のリンクがゼルダ姫とともに大いなる冒険へと旅立つことになる。操作は引き続きタッチペンオンリーで、セッションというマイク機能を用いて楽器を演奏する要素なども含まれる。また、本作ではリンクのみならず、ファントムというゼルダの魂が宿った存在と一緒に行動することができ、共にダンジョンに挑んで自力では踏破できない場所を探索したり協力してギミックを解いたりできる。DSらしいゲーム性を追求した意欲作に仕上がっている。

本作の音楽を担当するのは峰岸透氏、富永(現姓は片岡)真央氏、太田(現姓は早崎)あすか氏、近藤浩治氏の四名。いずれも任天堂に所属する作曲家たちである。このうち富永氏はゼルダシリーズには初参加で、後にBoTWでメインコンポーザーを務めることとなる。本作では前述のセッションという演奏に焦点を当てたシステムが搭載されていることから音楽にも注力していて、状況に応じて音色が追加されるなどの仕掛けが施されている。サウンドトラックは未発売だが、一部の楽曲のみシリーズの30周年記念盤に収録されている。

神の汽車で移動する際に流れるのがこの曲である。パンフルートの透き通る音色が心地良い本作のメインテーマで、このパンフルートは作中において大地の笛という形で登場する主要アイテムとして扱われているため、メインテーマのメインメロディーを飾るにふさわしい楽器である。アコースティックギターの軽快な伴奏の上を颯爽と走り抜ける笛の旋律が印象的で、2分19秒あたりから毛色を変えて一呼吸つくと、2分54秒から再び始動する際の勢いを力強く後押しする。なお、作中ではリズムに合わせるように汽車の走行音が鳴り響くことで臨場感を与えているほか、停車時はパンフルートの音色も止むなど、いろいろな工夫が凝らされている。汽車の旅をたっぷりの遊び心と清涼感で彩る一曲である。

スマブラforでのなるけみちこさんのアレンジも素敵です。時のオカリナメドレーもそうですが、ループの繋ぎ方がほんとうに秀逸で、良いアレンジです。走行音あり、停車時、それからなるけさんのアレンジ、三つあわせてどうぞ。

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