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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#1943 『友を求めて』(来兎/ブレイブダンジョン 正義の意味/NS・PC)

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INSIDE SYSTEMがおくるクロニクル2DRPG・ブレイブダンジョンより、

来兎作曲、正義の意味の『友を求めて』。最終編のケルティック・フィールドで流れます。

同人サークル・INSIDE SYSTEMの代表作である魔神少女の派生作品の続編にあたる本作。人間族と魔物族が争うオールド諸島を舞台に、東方にそびえる封印された塔・ハンプデンタワーをめぐってトレジャーファイターのアル、図書館司書長のクリンスィー、街づくりを指揮する獣人のパペルネが各々の目的のために奔走することになる。前作同様のシンプルな2DダンジョンRPGをベースにしつつ、本作では主人公が3人でそれぞれ異なるストーリー、探索要素、バトルシステムが用意されている。アル編は鍵や扉が無数に点在する迷路状の森を攻略していく内容、クリンスィー編は目当ての書物を求めて探索とパズル感覚のミニゲームをこなす内容、パペルネ編は素材を集めて街を発展させていく内容である。すべてクリアするとこれまでの物語とゲームシステムを集約した最終編が待ち受ける仕組みで、クリア後にも追加ダンジョンや周回などのやり込み要素が多く盛り込まれている。全体的に操作のレスポンスやテンポ感が良好で、オムニバス形式でさくさく遊べて長く楽しめる仕上がりとなっている。後にPS5に移植された。

本作の音楽を担当するのは来兎氏。音楽制作会社リサレコの代表で、魔神少女シリーズをはじめとする同人ゲーム方面を中心に活動している。前作ではShade氏と共同で作曲していたが、本作では単独で担当している。耳にすっと馴染むような軽快なサウンドを軸に、本作では特にギターをフィーチャーしたものやケルト音楽風のものが目立つ。主人公別の各シナリオのBGMに加えて、最終編になると戦闘曲もダンジョン曲も専用のものが用意されている。サウンドトラックは各種デジタルストアで配信されている。

最終編のケルティック・フィールドで流れるのがこの曲である。ケルティック・フィールドは忘れられた大地として知られるオールド諸島北東の平原で、塔の封印により過疎となって久しい。パペルネ編で訪れる際に流れる『ケルティックフィールドライフ』は、寂寥感ではなく開放感や期待感を強調した曲調に仕上がっている。最終編では一転してギターやフィドルの物憂げな音色が印象的で、感傷的な曲調ながらも確かな使命感を帯びている。冒頭40秒ほどじっくり溜めたあと、満を持して笛の主旋律が入り、いっそう身に染みる哀愁を漂わせる。ただし哀愁のなかに希望を抱かせるような響きがあり、特に1分21秒以降は顕著に明るくなる。1分41秒にはシタールと思しき独特な倍音の利いた音色が伴奏に加わり、ケルトだけでなく他の民族楽器も取り入れて前向きな雰囲気を形作っていく。初めこそ切ないが、じきに事態が好転すると信じる気持ちを支えてくれる一曲である。

曲の前半と後半で結構印象がガラッと変わりますね。『ケルティックフィールドライフ』もあわせてどうぞ。

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