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#046 『Scars of FAUNA』(猫叉Master/jubeat saucer fulfill/AC)

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コナミがおくる音楽ゲームjubeatより、

猫叉Master作曲、saucer fulfillの『Scars of FAUNA』。

天下一音ゲ祭で初登場した収録曲。

4×4、計16枚の正方形のパネルを、表示されたマーカー通りにリズムよくタッチするjubeatシリーズのうち、5作目にあたるsaucerのアップグレード版として登場した本作。近未来的な雰囲気の筐体と直感的な操作方法はそのままに、saucerのイメージカラーである白から一転、対照的な黒色を基調としたファッショナブルなデザインが特徴で、楽曲入れ替え制度を廃止したうえで新たに上級者向けの難度を誇るコースモードが追加された。楽曲解禁のハードルはやや高めだが、やり込み要素が充実した仕上がりとなっている。

本作では500曲を超える幅広い楽曲が収録されていて、うち新曲は100曲ほど、とりわけコナミオリジナルに関してはbistro saucerに代わる新たな解禁システム・saucer macchiatoによる新規収録曲が多数を占めている。また、各種イベントに応じて新曲が追加されることもあり、なかでも突然開催を宣言された大手音ゲーメーカー4社(コナミセガタイトーバンダイナムコ)合同の大規模な大会・天下一音ゲ祭の第一回における対象機種として選ばれたことから、専用の課題曲も用意されている。サウンドトラックはsaucer名義のアルバムで特にGourzaemonと7 Bros.のなかに本作初出の楽曲が収録されている。

くだんの天下一音ゲ祭の課題曲のうち、決勝戦用のコナミの代表曲として書き下ろされたのがこの曲である。天下一音ゲ祭では、各機種ごとに四大元素をテーマとした決勝の課題曲を用意しているが、この曲は地水火風の地(土)をイメージしたものである。怪しげで鬱屈したイントロから、それを掻き消すかのごとく刻まれる軽妙な六拍子のビートが、颯爽と走り抜けるバグパイプの音色と相まって独特の恍惚感を生む。パーカッションを大地に見立て、小刻みに地を揺るがしながら根を張るように絡みつく旋律が奇妙な中毒性を演出し、古代イタリア神話の女神ファウナの傷痕と題するこの曲にふさわしい優雅さと壮大さを内包している。譜面に関しては癖のあるリズムであるがゆえに少々ややこしい24分音符が登場するシーンもあるが、BPMは165とそこまで高速ではないため、意外とクリアしやすいかもしれない。

ロングバージョンもあり、そちらは単に尺が長いだけに留まらず、すこしずつ細かな工夫が凝らされていて聴き応え抜群です。あわせてどうぞ。

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