コナミがおくるオンライン対戦クイズゲーム・クイズマジックアカデミーより、
広野智章作曲、賢者の扉Season2より『灼熱の翼』。決勝戦で流れます。
全国のプレイヤーとクイズ対戦を楽しめるQMAシリーズのうち、9作目のアッパーバージョンにあたる本作。人々を苦しめる瘴気が蔓延る世界を舞台に、賢者を養成する学園・マジックアカデミーの生徒となり、知識の力で瘴気を払うことになる。無印のシステムや筐体仕様を概ね踏襲しつつ、新要素として、マッチング頻度の高い相手を自動で登録して勝利報酬を増加させるライバル機能が追加されたほか、各クラスで5レベルに分割されていた組分けが3段階に変更され、昇降条件やマッチングまわりが調整された。所定の階級に達するとキャラとプレイヤー名を再設定できる転生システムが加わった点や、決勝戦で揃ったキャラや条件に応じて特別なイベントや誕生日記念などが発生する点も特徴である。また、アップデートを通じて問題数は20万問以上になり、キャラアニメーションや演出が全面的にリニューアルされた。対戦面や見た目を中心に変更が施された仕上がりとなっている。なお、次作の稼働開始に伴ってバージョン移行された。
本作の音楽を担当するのは小野秀幸氏、鈴木亜由美氏、西木康智氏、広野智章氏。現在も所属している広野氏を除き、いずれも当時コナミに所属していた作曲家である。QMAシリーズでの作曲経験でいうと、広野氏は7～最新作で一番長く、小野氏は7～天の学舎、鈴木氏は8～暁の鐘、西木氏は7～本作に携わっている。本作は位置づけとしてはマイナーチェンジだが、新作並みに多くの楽曲が追加されている。エレガントでファンタジックなオーケストラに、エレキギターやサックスなどのパワフルな音色を組み合わせた迫力満点のサウンドが揃っている。サウンドトラックについては、シリーズ楽曲をまとめて収録したGRAND TRACKSのなかに本作の楽曲が含まれている。
決勝戦で流れるのがこの曲である。出だしからして強烈に耳に残るバイオリンとフルートのアンサンブルが印象的で、互いに互いの魅力を引き出して高め合うような巧みな演奏を披露する。ドラムやギター、トランペットなども、主役を務める楽器に負けじと響き渡ることで、全体を通して非常に華やかで力強くて執念染みた情熱を滲ませる。イントロ明けてしばらくはバイオリンが主旋律を担うが、途中30秒頃にトランペットに見せ場を与えたり、41～46秒は一時的にフルートに託したりして、サビに向けて勢いを整えていく。実際にサビに辿り着いた暁には、ストリングスもブラスもフルートも、後ろで付き添うギターやドラムさえも、全員主役と言わんばかりの凄まじい熱気と盛り上がりをみせる。何が何でも勝利を掴もうとする強靭で貪欲な闘争心を感じさせる一曲である。
イントロで鳥肌が立つというか、鳥肌が焼けるというべきか、とにかく格好良いですね。この曲はポップンやjubeatなどにも収録されてます。
