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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#1790 『Laststage』(加瀬正紀・幡谷正彦/ショックトルーパーズ/AC)

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ザウルスがおくるアクションシューティング・ショックトルーパーズより、

加瀬正紀・幡谷正彦作曲、『Laststage』。最終面の後半とラスボス戦で流れます。

ザウルスが開発したMVS(業務用ネオジオ)向けの代表作にあたる本作。世界征服を企むテロ組織・ブラッディスコーピオンによってジョージ博士とその孫娘がさらわれたことを受け、各国の精鋭8人から成る特殊部隊・バルカンチームが出撃することになる。ドット絵の描き込みが印象的な全方位のアクションシューティングで、開始時に自機と作戦ルートを選んで進めていく。自機を選ぶ際には単騎で攻略するロンリーウルフと、3人を切り替えながら進められるチームバトルモードがあり、後者ではボタン操作でプレイヤーチェンジすることができる。作戦ルートは山岳、ジャングル、渓流の3種類あり、選んだ地形によってキャラの得手不得手が異なる。基本的には6面構成だが、中盤でルート変更が可能で、変更した場合は列車ステージが挟まれて全7面になる。操作体系は8方向レバーによる移動、4ボタンでそれぞれ通常攻撃・回避・特殊攻撃・プレイヤーチェンジに割り振られていて、射撃はボタン押しっぱなしで方向固定しつつ他の移動や攻撃動作をおこなえる。自機や分岐込みのステージの数は充実しているが、目立った性能差や展開の変化は乏しく、やや新鮮味に欠けるところがある。総じてミリタリーものとしてそつなくまとまった仕上がりとなっている。後にアーケードアーカイブス経由でスイッチ、PS4Xbox One、PC、スマホに移植された。

本作の音楽を担当するのは加瀬正紀氏と幡谷正彦氏。加瀬氏は90年代にザウルスやサミー製の作品に携わっていた作曲家である。幡谷氏は当時、本作の発売元であるSNKに所属していた作曲家である。両名ともショックトルーパーズには次作でも続投することになる。本作では戦場の空気感を表現するにあたって、ドラムンベースやジャングル系のコアでドープなサウンドが揃っている。素早いドラム捌きやエッジの効いたギターで淡々としつつも闘志を研ぎ澄まさせてくれる。サウンドトラックについては次作とセットで収録したものとSNKアーケード作品を集めたコレクション盤が存在する。

最終面の後半とラスボス戦で流れるのがこの曲である。どの作戦ルートを取っても最終面は同じで、敵本拠地に正面から殴り込むことになる。後半では夜空を背景に敵の戦闘機上で戦うが、そうしたクライマックスの戦闘シーンをノイジーエレキギターで迫力満点に彩ってくれる。出だしから熱く鋭く、魂に火が付くような劇的なエネルギーに満ちている。冒頭20秒間ほど激しいリフを繰り返したのち、22秒から独自のグルーヴ感とスピード感のあるメロディーを奏でて曲の流れを牽引する。メロディーの裏でギターとドラムが間断なくパワフルに刻み続けることでテンションの高さを保っている。間奏を挟んで47秒から再びメロディーが合流する際にはオクターブが上がっていて、一連のフレーズが終わる1分5秒以降にはオーケストラヒットやギターが派手に響くパートが待ち受ける。いかにも最終決戦らしいハードボイルドでバイオレントな一曲である。

ちょっと紛らわしいことに初出のサントラには『Lastboss』という曲がありますが、そっちは最終面の前半の曲で、この『Laststage』が後半兼ラスボスの曲でテレコになっているみたいですね。せっかくなので『Lastboss』もあわせてどうぞ。

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