任天堂がおくるスカイスポーツシミュレーション・パイロットウイングスより、
伊藤明日香作曲、リゾートの『ムササビ・タイム』。
ミッション「ムササビ・タイム」で流れます。
飛行機やグライダーなどを操縦できるパイロットウイングスシリーズの3作目にあたる本作。南国の島・ウーフーアイランドを舞台に、プレイヤーはパイロットとなって様々なスカイスポーツに挑むことになる。乗り物は飛行機、ロケットベルト、ハンドグライダーの3つで、乗り物ごとに通常版と強化版のスペシャルマシンで2種類のバリエーションがある。40種類以上のミッションに挑戦できるミッションフライトのほか、自由に島を散策して観光したり収集物を集めたりできるフリーフライト、集めたものを鑑賞できるジオラマなどのモードが搭載されている。3DSの特性を活かした立体視に対応していて、高低や距離感など大空を駆けるうえでの臨場感が伝わってくる。やることはシンプルで全体的なボリュームもコンパクトで、気軽にスカイレジャーを楽しめる仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのは伊藤明日香氏。当時、任天堂に所属していた作曲家である。パイロットウイングスシリーズには前作から15年ぶりの新作ということもあって初参だが、任天堂製のカジュアルなゲームという括りだとリズム天国シリーズやトモダチコレクションの作曲経験がある。これまで本シリーズは溌剌とした雰囲気のジャズやファンク、フュージョン系のサウンドが中心だったが、本作は舞台が南国のためリラックス感を押し出した明るく穏やかな作風が目立つ。アコースティックギターや笛、木琴、ハーモニカなど耳心地の良い楽器がふんだんに用いられる一方で、なかにはスカイスポーツならではの緊張感が漂う鋭いテクノナンバーもある。サウンドトラックは一時期クラブニンテンドーの特典として限定頒布されたほか、後年になってNintendo Music経由で配信された。
ミッション「ムササビ・タイム」で流れるのがこの曲である。ロケットベルドで挑むミッションの一つで、上空からムササビのように滑空し、空中のリングをくぐるスカイダイビングのようなものである。急降下するスリルと快感を表現するにあたって、この曲は出だしから圧の強いテクノでテンションを高めてくれる。初めからリズムがはっきりしていて勢いがあるなかでも、18秒からハンドクラップが加わってさらに分かりやすくノリやすい印象を生む。身体が降下するにつれて感覚が研ぎ澄まされて心が昂ぶる様子をうまく捉えた一曲である。
スカイダイビング、一度はやってみたいんですが、ジェットコースターすら怖くて苦手なので前途多難ですね……。