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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#475 『Rune of Punishment ~呪われた紋章をめぐり~』(三浦憲和/Rhapsodia/PS2)

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コナミが手がけるシミュレーションRPGRhapsodiaより、

木村雅彦作曲・三浦憲和編曲、『Rune of Punishment ~呪われた紋章をめぐり~』。

原曲は幻想水滸伝IVの『罰の紋章』で、スティール戦の後のイベントなどで流れます。

幻想水滸伝IVの世界観をベースに、語られなかった過去と未来の物語を紡ぐ外伝作にあたる本作。幻水4のシナリオを補完しつつ、世界を滅ぼさんとする兵器・紋章砲を巡る冒険が描かれる。本作ではRPGからシミュレーションRPGにジャンルが変更されていて、従来とは異なる形の緊張感のある戦闘が楽しめるようになっている。本作のバトルにおける大きな特徴として、フィールドに属性が付与されていて、ユニットごとの得意不得意によって恩恵を受けたり損害を被ったりするため、アイテムや紋章を駆使して適宜属性を操るといった戦略的な立ち回りが必要である。外伝作としてだけでなく、独立した作品としても手堅い完成度を誇る一作である。

本作の音楽を担当するのはコナミ所属の三浦憲和氏。本作は外伝作という都合上、オリジナル曲の他に幻水4からのアレンジ曲も多く収録されていて、そのいずれの楽曲も氏が本作用に新規アレンジを施している。重く心苦しいストーリーに寄り添うかのごとく、本作の楽曲は悲愴感漂うものがすくなくなく、戦記ものらしい力強さと過酷さが入り混じった重厚な仕上がりとなっている。

27の真の紋章のうち、償いと許しを司る罰の紋章は、所有者の命を削る呪いの証である。そのテーマ曲である『罰の紋章』をアレンジして曲尺を長くしたのがこの曲である。罰の紋章の所有者であった海賊スティールとの決戦の後、彼の宿敵であるエドガーを巻き込んで心中した際のイベントなどで流れ、悲劇的なシーンを哀愁たっぷりに彩ってくれる。初めはピアノだけだが、バイオリンの旋律が挿入されるとともに切なさが増し、サビに至る頃にはピアノもバイオリンも耐え切れずむせび泣くような情緒豊かな音色を奏でる。ピアノの間奏を経てもう一度バイオリンが加わると、さらに清く、さらに美しく、力の限りを尽くして最後の盛り上がりを見せつけ、その甘美な音使いは、呪われた紋章に翻弄される所有者たちの儚い運命を見事に描き出している。

原曲はピアノイントロなしで尺が短め、あとはだいたい同じです。原曲の作風をそのまま引き継いで魅力を増大させたような一曲ですね。『罰の紋章』、あわせてどうぞ。

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