ネバーランドカンパニーがおくるファンタジー生活ゲーム・ルーンファクトリーより、
森田朋子作曲、4の『レオン・カルナク』。レオン塔で流れます。
ファンタジーの世界を舞台に、RPGと牧場経営シミュレーションの両方を楽しめるルーンファクトリーシリーズ。ナンバリング4作目として登場した本作は、シリーズ初の3DSでの展開で、プレイヤーの分身たる主人公は記憶喪失の王子または姫として、国を発展させつつ日常生活を謳歌することになる。結婚候補は男女それぞれ6人ずつ用意されていて、シナリオは三部構成、やり込み要素が非常に充実しているなど、全体的に手堅くまとまっている。後に追加モードを加えてスイッチに移植された。
本作の音楽を担当するのは森田朋子氏。当時ネバーランドカンパニーに所属していた作曲家で、ルンファクシリーズには外伝含めすべての作品に単独で携わっている。本作ではオリジナル曲の他、過去作からの流用曲も多数収録されていて、情緒豊かなサウンドがファンタジーライフをときに楽しく、ときに切なく彩ってくれる。サウンドトラックは限定盤のプラチナコレクションに同梱されているほか、先着購入特典の「こっそり聴きたい添い寝CD」にはアレンジされた楽曲も一部収録されている。
レオン・カルナク、レオン塔と呼ばれることの多いこのダンジョンは、作中繰り返し訪れることになる神聖な場所である。そうした物語の要とも言うべき塔で流れるのがこの曲である。アコーディオンやアコースティックギターが織り成す軽やかな伴奏の上を、甲高い笛の音色が爽やかに通り抜けることで、清涼感たっぷりな雰囲気を醸し出し、前向きさとシリアスさの両方が綺麗に表現されている。その幻想的な曲調は、聴き心地の良い安寧をもたらすと同時に適度な緊張をも煽ってくれる。素朴な旋律のなかに独特な温もりを内包した一曲である。
アレンジ版はより民族音楽っぽさが増したエネルギッシュな仕上がりとなっています。あわせてどうぞ。
