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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#585 『Believe It!!』(Falcom Sound Team jdk/東亰ザナドゥ/PSV)

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日本ファルコムがおくる都市型神話アクションRPG・東亰ザナドゥより、

Falcom Sound Team jdk(宇仁菅孝宏・園田隼人および真我光生)作曲、

『Believe It!!』。エルダーグリード戦で流れます。

ドラゴンスレイヤーの系譜をたどるザナドゥシリーズのうち、世界観を一新した完全新作として登場した本作。現代日本の東京ならぬ東亰の杜宮市を舞台に、高校生の時坂洸は仲間たちとともに各地の異変を調査すべく現実と異界の二つの世界を行き来することになる。ザナドゥの名こそ冠しているが、関連性は薄く、緻密に戦略を練って攻略するというよりはアクションとストーリー重視のライトな作風となっている。ファルコム作品初の現代劇として、新たな方向性を切り拓いた意欲作である。後に追加要素を加えて改良を施したPS4の移植版eX+が発売された。

本作の音楽を担当するのはFalcom Sound Team jdkの面々。具体的なメンバーは宇仁菅孝宏氏と園田隼人氏の二名だが、加えてフリーランスの真我光生氏も作曲に携わっている。ギターの演奏は関口功二氏が手がけている。また、とある情報筋によると元jdkの竹下遼氏と萩生田朋克氏も一部担当しているそうである。このうち真我氏は本作以降、イース英雄伝説といった他のファルコム作品にも参加することになる。本作においても音楽の良さは健在で、現代風のスタイリッシュなシティ・ポップに、クールなファンタジーサウンドが見事に融合している。サウンドトラックは移植前と後でそれぞれ発売されている。

本作の敵モンスターは怪異(グリード)と呼ばれるが、そのなかでも異界の迷宮を支配する主たるエルダーグリードは、いわゆるボスにあたる存在である。そのボス戦で流れるこの曲は、前半は重々しいほどの威圧感を、後半は清々しいほどの爽快感を表現した一曲である。蹂躙せんばかりのエレキギターの重低音は、ストリングスが加わることで徐々に疾走感を蓄えていき、1分25秒あたりでピアノが主旋律を引き継ぐと、いつの間にか重圧から解放されて情熱的な曲調へと様変わりする。さらにピアノを追っかけて1分52秒ではギターも一緒になって主旋律を奏で合うことで、いっそうメロディーラインの格好良さが強調され、戦闘を派手に盛り上げてくれる。

これぞファルコムの戦闘曲、というような力強い印象を受けます。ちなみに不確定な情報ですが宇仁菅さんが作曲したらしいですね。