任天堂がおくるホームデザインゲーム・どうぶつの森ハッピーホームデザイナーより、
戸高一生作曲、『インテリアコーディネート』（仮称）。
インテリアコーディネート（部屋の内装づくり）をするときに流れます。
どうぶつの森シリーズのうち、家づくりに特化したスピンオフ作品として登場した本作。プレイヤーはたぬきハウジングの新人ホームデザイナーとして、ニュータウンの開発のためにどうぶつたちの希望に沿ったこだわりの家を提案していくことになる。住居はもちろん、学校や病院といった公共施設のデザインも可能で、室内のインテリアコーディネートに加え、土地選びや庭づくりなどの外観も自由に設計できる。家具の豊富さやデザインの自由度の高さから、本編とはまた異なる魅力を持った仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのは戸高一生氏。とたけけでおなじみの任天堂に所属する作曲家で、どうぶつの森シリーズには1作目から欠かさず携わっている。本作ではサウンドディレクターとして、複数人体制で手がけることの多い本シリーズとしては珍しく単独で作曲している。のどかで和やかな作風にあわせて、本作ではピアノやアコースティックギター、シロフォンなどを用いた柔らかな曲調のものが多く、特にメインテーマのフレーズを複数の楽曲で借用することで全体に統一感を持たせている。また、家具のなかにはBGMを再生する機能を持つオーディオがあり、ボサノバからユーロビートまで幅広いジャンルをカバーしている。サウンドトラックは未発売のため、曲名は便宜上の仮称とする。
室内をデザインするインテリアコーディネートの際に流れるのがこの曲である。ピアノ独奏による愉快な音色が印象的で、休符やスタッカートを駆使することで弾けるような快活さを生み出している。その小気味よい旋律は、ちょっとしたバガテル（ピアノの性格的小品）のような味わい深さを持ち、自由な発想でインテリアを組み合わせる歓びを軽やかに表現している。ちなみに外観をつくる際に流れる曲も同じくピアノ独奏だが、そちらは肩慣らしの練習曲のようなシンプルなもので、いずれも柔軟な想像力を促進してくれる小粋さを誇る。
明日のあつ森発売に先んじて（※記事執筆時）。考え事のお供にぴったりな、作業が捗りそうな一曲ですね。外観づくりの曲もあわせてどうぞ。
