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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#1800 『Burning Heat』(古川元亮/グラディウスII GOFERの野望/AC)

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コナミがおくるシューティング・グラディウスより、

古川元亮作曲、IIの『Burning Heat』。1面で流れます。

アーケードシューティングの金字塔として名高いグラディウスシリーズの正式なナンバリング2作目にあたる本作。前作の戦いから2年後、惑星グラディウスを襲う新たな特殊部隊・ゴーファーの脅威に対抗すべく、再び最新鋭戦闘機のビックパイパーが出撃することになる。全8面構成、クリア後の周回による難易度上昇ありの横スクロールシューティングで、当時としては破格の表現力で今なお見栄えのするビジュアルとギミックの多彩さが特徴である。前作で築き上げたゲーム性を踏襲しつつ、本作では開始時にパワーアップパターンを4種類から、シールドを前方高耐久か全方位低耐久かを選べるようになり、より攻略の自由度やリプレイ性が増した。本作からオプションを最大数まで装備していると一定時間後にオプションハンターが出現するようになり、当たり判定がなく破壊不可能だが接触されるとオプションを奪われてしまう。ハンターは一部の場面を除きボス戦の最中でも現れるため、理想の陣形を保ちながらどう対策するか、被害を受けた場合にどう持ち直すかを練る必要がある。全体的に各種システムとゲームバランスと遊び応えが綺麗に噛み合っていて完成度が高く、シリーズの人気を決定づけた名作に仕上がっている。後にファミコンX68kPCエンジンに移植されたほか、アーケードアーカイブスの一環でスイッチやPS4、他作品とのセットでSteamやXbox X|Sを含めた多機種で配信されている。

本作の音楽を担当するのは田坂真二氏、深見誠一氏、古川元亮氏、松原健一氏。いずれも当時コナミに所属していた作曲家である。四名ともSOUND EDITORという肩書でクレジットされているため、作曲に特化した役職ではなく、曲ごとに誰が担当したかという内訳も一部を除き判明していない。グラディウスシリーズには田坂氏は初代でサウンドプログラムを、古川氏はMSX版2や外伝の沙羅曼蛇MSX移植でのサウンドを手がけた経験がある。前作の煌びやかで躍動感あふれるサウンドを継承し、本作ではさらに磨きのかかった音源でキャッチーでタイムレスなフュージョン系のナンバーを揃えている。サウンドトラックについては同時代のコナミ作品群をまとめたもの、本作単体のアレンジアルバム、歴代シリーズを網羅したものなど数多く存在する。

1面で流れるのがこの曲である。冒頭の空中戦を終えた先にある1面には、人工太陽群とファイヤードラゴンたちが待ち受け、上下無限スクロールの漆黒の背景に赤々と浮かぶさまは圧倒的な存在感を放つ。そうしたなか、出だしから惜しみなく前のめりな曲調を披露して迫力満点な第一印象を与える。ギラギラと燃え盛るように明るく激しく響く旋律がなんとも気持ち良く、11秒でぐっと力を込めて音階を上ったり、13秒や18~19秒でドラムを派手に鳴らしたりしてパワフルでポジティブな勢いを維持し続ける。後半にかけて非常に甲高く鳴り渡る音色が印象的で、効果音や周囲の雑踏にも埋もれにくくメロディーがよく耳に残る。開始早々から一気に熱中度を高めてくれる一曲である。

アレンジはいろいろありますが、音ゲーIIDX 7th styleのMr.Tこと内田智之さん編曲の『Burning Heat! (Full Option Mix)』と前田憲男さんによるロンドンフィル用のクラシックアレンジ『ACT I-2』がおすすめです。あわせてどうぞ。

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