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#025 『夢の泉』(池上正/大乱闘スマッシュブラザーズDX/GC)

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HAL研がおくる対戦アクション・スマッシュブラザーズより、

石川淳作曲・池上正編曲、DXの『夢の泉』。同名のステージで流れるもので、

原曲は星のカービィスーパーデラックスの『激突!グルメレース』。

数々のゲームから数多ものキャラクターたちが一堂に会して乱闘を繰り広げるアクションゲーム・大乱闘スマッシュブラザーズシリーズのうち、2作目にあたる本作。ニンテンドウ64からゲームキューブにハードを移したことで、プレイアブルキャラクターが増加しただけでなく、グラフィックの美麗化、ゲームスピードの高速化、テクニックの複雑化など、作品全体の完成度が大幅に強化された。操作性やテンポの良さから、未だに根強い人気を誇る仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは安藤浩和氏、池上正氏、橘田拓人氏、酒井省吾氏の四名。いずれも当時HAL研に所属していた作曲家で、前作を単独で手がけた安藤氏がミュージックディレクターを務めている。今でこそスマブラと言えば大勢の作曲家を集めて編曲合戦するのが恒例となっているが、本作ではこの四名がオリジナルの作曲と既存ゲームの編曲を担っている。サウンドトラックは発売されておらず、以降のシリーズに流用された楽曲に関しては徐々に作編曲者が明かされているものの、依然として詳細が分からないものもすくなくない。

星のカービィシリーズからステージ曲として抜擢されたのは『グリーングリーンズ』とこの曲である。特に幻想的なステージグラフィックを色鮮やかに彩るこの曲は、原曲の雰囲気を大胆に再構築する見事さを持ち合わせている。紫色を基調にしたメルヘンテイストのステージ、白熱する乱闘と絡み合う荘厳なオーケストラは、その神秘的な音色とは裏腹に潜在的な戦闘意欲を掻き立てる猛々しさを併せ持つ。明るくアップテンポな原曲とは打って変わって重々しいアレンジとなっているが、途中ピッチカートによる物静かなパートが挿入され、そうした間奏を経てもなお、いささかたりとも疾走感を崩さない姿勢に原曲との共通点を見出せる。

スマブラDXは思い出深いタイトルで、だいぶやり込んだ記憶があるので、おかげで未だにGCコンは必携です。参考までに原曲もあわせてどうぞ。

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