VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#096 『Headless Beast』(Bill Kiley/Pause Ahead/PC)

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Askiisoftがおくる2Dアクション・Pause Aheadより、

Bill Kiley作曲、『Headless Beast』。ラスボス戦で流れます。

死に覚えゲーとして名高いフリーのレトロ風2Dアクション・天国の塔に続き、インディーゲームを制作するAskiisoftの2作目として登場した本作。即死トラップといったおなじみの仕掛けが盛り沢山の横スクロールアクションで、一見矛盾しているゲームタイトル(Pause Ahead、停止して前へ)に違わぬ奇天烈な操作性が特徴である。本来ゲームを一時停止するために用いるポーズだが、本作の主人公はポーズ中もポーズ直前の勢いを保ったまま移動することが可能で、その間トラップや敵の当たり判定は消えるため、進行不能のステージギミックをかいくぐることができる。その奇抜な操作性と、巧みに練り込まれた難易度とが相まって、斬新さが光る意欲作に仕上がっている。

本作の音楽を担当するのはBill Kiley氏とflashygoodness氏。いずれも海外で活躍するフリーランスの作曲家で、特にflashygoodness氏は天国の塔をはじめ、Askiisoftの黎明期から数多くの作品を手がけている。本作ではKiley氏がメインで作曲し、flashygoodness氏はエンディングおよび隠しステージの担当となっている。地獄を彷彿させる暗く陰鬱な作風に沿った、うねりの効いた楽曲が揃っている。サウンドトラックはSide AとBに分かれていて、前者はKiley氏の担当分が、後者はflashygoodness氏の担当分が収録されている。

数多の死を乗り越えてたどり着いたラスボス戦は、相変わらずポーズ機能を駆使しつつ、同じくポーズを乱用する数瞬前の自分の影に追われるという特異な状況下で繰り広げられるものだが、その戦闘のさなかで流れるのがこの曲である。。怪物の遠吠えのようなイントロから始まり、そこに派手なパーカッションとけばけばしい主旋律が加わることで、ラスボスならではの重苦しさを演出している。過去の自分から絶えず逃げ回るという切迫したシチュエーションにふさわしい、どことなく恐怖心を煽る仕上がりとなっている。

ゲーム性も秀逸ですが、やっぱりゲームタイトルの秀逸さが際立っていますね。フリーゲームなのでちょっくら死んでくるか、みたいなお手軽さで遊べます。

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