コーエーテクモがおくるタクティカルアクション・戦国無双より、
吉松洋二郎作曲、4の『戦神』。
戦のクライマックス、敵将を追い詰めるときなどに流れます。
戦国武将たちが一堂に会してそれぞれのドラマを紡ぐ戦国無双シリーズのうち、ナンバリング4作目にしてシリーズ10周年記念作として登場した本作。真田信之をはじめとする複数の新武将に、復活参戦した石川五右衛門らの面子も加えて、歴代キャラが集結する50人以上の大所帯となった。ストーリーモードにあたる無双演武は、武将ごとではなく勢力ごとに物語が進行するようになり、地方編と天下統一編に分かれている。アクションに関しては、素早い動きで広範囲の敵を一掃する神速アクションや、ゲージを溜めて必殺技を発動する無双極意など、爽快感に磨きをかける新要素が充実している。後にDLCを多数収録した4DXやマイナーチェンジ版の4-II、4Empiresなどが発売された。
本作の音楽を担当するのは稲毛謙介氏、高橋洋明氏、吉松洋二郎氏などの複数の作曲家たち。いずれも高橋氏や吉松氏のように現在もコーエーテクモに所属しているか、稲毛氏のようにかつて所属していた経験がある作曲家である。本作でもシリーズおなじみのノリの良い和風サウンドは健在で、和楽器を取り入れつつ、ロックやテクノの色合いの強い楽曲が揃っている。サウンドトラックは3枚組で発売されているが、一部未収録のものもある。
戦の最終局面、残すは敵将のみといった場面で流れるのがこの曲である。オープニングの『息吹-オープニング-』、メニュー画面の『新生』(ともに吉松氏の作曲)、キャラクター選択の『天声』(高橋氏の作曲)などで繰り返し聴くことになるメインフレーズを派手に戦闘アレンジしたもので、ピアノやエレキギターのスピーディーでスタイリッシュな音色に、三味線や尺八、それに女性コーラスの妙趣に富んだ雅やかな旋律が重なることで、ラストスパートの勢いを大胆に後押ししてくれる。ありとあらゆる覚悟を決め、万感の思いを込めて運命の火花を散らす激戦にふさわしい、決意と悲哀に満ちた一曲である。
ポジションとしては3の『勝機』の後継曲ですね。いろいろ曲名が出ましたが、ひとまず以下に紹介するのは『新生』と『天声』にします。あわせてどうぞ。