Falcom Sound Team jdk作曲、 10の『Hardhearted Rock Line』。
ラウフォス島とグルーガル要塞で流れます。
冒険家アドル・クリスティンの活躍を描くイースシリーズのうち、ナンバリング10作目にあたる本作。大小無数の島々が存在する北の海・オベリア湾を舞台に、若きアドルはマナの力に目覚め、海賊姫と恐れられる水軍首領の娘・カージャとともに人々を襲う不死の怪物・グリーガーの脅威に立ち向かうことになる。島々の探索はもちろん、実際に海で船を操縦して敵船と海上戦を繰り広げたり、乗組員たちと交流を重ねて船を強化したりといったジュブナイル海賊冒険活劇のような趣がある。アクションに関してはカージャと二人一組で行動し、どちらか一方を操作する機敏なソロモードに加え、二人同時に操作を連動させて攻撃を畳みかけるコンビモードという戦い方が設けられている。敵との相性と攻撃の通りやすさを見極めながらテンポよく双方を切り替える直感的で爽快なバトルを楽しむことができる。フィールド上にはマナを使ったギミックがあり、マナの紐によるワイヤーアクションのほか、スケートボードの要領で一気に滑走したり、透視や索敵ができたりもする。非常に遊びやすく冒険する醍醐味とモチベーションがしっかり担保された仕上がりとなっている。後にSteamに移植されたほか、追加要素を加えたアッパーバージョンがスイッチ2に登場した。
本作の音楽を担当するのはファルコムのサウンドチームであるFalcom Sound Team jdkの面々。具体的には宇仁菅孝宏氏、古口駿太郎氏、園田隼人氏から成り、外部スタッフとして神藤由東大氏と真我光生氏も参加している。シリーズ担当歴が長い順に園田氏は初代のエターナル版から、神藤氏は6から、宇仁菅氏はオリジンから、真我氏は8から携わっているが、古口氏は初参戦である。北の海のイメージに寄り添ったハードでエネルギッシュなロックナンバーや民族音楽が揃っている。スピーディーなエレキギターやバイオリン、爽やかなシンセやピアノ、寂寥感を漂わせつつも芯の強さを感じさせる笛の音など、全編を通して聴き応え抜群のサウンドを堪能することができる。サウンドトラックは2枚組で収録されている。
ラウフォス島とグルーガル要塞で流れるのがこの曲である。いずれも物語中盤から後半にかけて立ち寄るマップである。ラウフォス島は敵によって砦に改造され、グルーガル要塞はその名の通りの海上要塞であるため、どちらも海に浮かぶ砦というコンセプトが共通している。砦に乗り込んで戦う攻城戦とも言えるシチュエーションを彩るにあたって、緻密でリズミカルなピアノイントロから始まり、20秒からはアコースティックギターを交えて鮮やかに勢いを蓄えていく。民族音楽らしい聴き心地と疾走感を十分に印象付けたあと、34秒あたりからにわかにエレキギターが鳴り出すことで力強く曲の流れを牽引する。44~57秒で一旦ピアノが抜けてギターでしばらく焦らし、やがて58秒から再びピアノが舞い戻って華麗な演奏を披露すると、続く1分過ぎからのサビは最高潮の盛り上がりをみせる。聴いていると心に火がついて拳に力が入るような見事な情熱に満ちた一曲である。
イントロの掴み方がクールで、そこからヒートアップして熱量あふれるサビへと繋げていく流れがすごく気持ち良いですね。