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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#725 『天空の聖域』(深澤秀行/モンスターハンター フロンティア オンライン/PC・X360)

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カプコンがおくるハンティングアクションモンスターハンターより、

深澤秀行作曲、フロンティアオンラインの『天空の聖域』。

高地における、ハンターランク100以降の凄腕クエストで流れます。

モンハンシリーズのうち、基本プレイ無料のオンライン専用タイトルとして登場した本作。モンハン2のシステムをベースに、ソロよりも大人数によるパーティプレイに力点を置いたゲームバランスとなっている。オンラインの特性を活かして、定期的なアップデートのたびに新モンスターや新装備、新フィールドなどが追加されていき、課金のコースやオプションに応じて受注できるクエストや得られる恩恵が異なる。シーズンごとの大型アップデートに加え、2013年には新章開幕に伴って「フロンティアG」に、2016年には「フロンティアZ」に改題され、Xbox360PS3など他機種に移植されたが、2019年をもって全サービスを終了した。

本作の音楽を担当するのは深澤秀行氏と若林タカツグ氏。ともに当時、音楽制作会社オフィスウィズアウトに所属していた作曲家である(若林氏は現在も所属している)。また、本家シリーズからの流用曲も適宜用いられている。このうち深澤氏はMHF-GのG6あたりまでを軒並み作曲していて、若林氏はG5・G6の一部およびそれ以降、特にMHF-Zに移ってからは単独で作曲している。シリーズおなじみの緊張感あふれるオーケストラサウンドを中心に、新要素が実装されるたびに新曲も増えていくことから、非常にバラエティ豊かでボリューム満点な楽曲が揃っている。サウンドトラックは5周年記念のアニバーサリーパッケージに無印時代の楽曲が、GのサントラにGGまでの楽曲が、ZのサントラにG5以降の楽曲がそれぞれ収録されているが、未収録のものもすくなくない。

2010年の大型アップデート「シーズン9.0“瀑突、グレンゼブル”」で新規追加された高地フィールドにおける凄腕クエスト(ハンターランク100、ないしはG10以降の新区分にならえば5以上で受注可能)の狩猟曲として流れるのがこの曲である。イントロから畳みかけるように奏でられるハイテンポなストリングスの音色が特徴的で、南米のフォルクローレを思わせる独特なリズムがハンターたちの焦燥と闘志を一気に駆り立ててくれる。焦らしながらようやく1分手前でサビに突入すると、さらに一際激しく盛り上がり、高地ならではの張り詰めた空気感を見事に表現している。野生的な昂揚感に満ちた一曲である。

天空と言うとしっとり美しいイメージがありますが、これはしっとりとは無縁ですね。ちなみにこの曲はフォワード4のPVでも用いられていて、そちらはすこしアレンジがかかっているものの、映像や効果音とあわせてある種のミュージックビデオ的な雰囲気に仕上がっています。参考までにどうぞ。

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