インディーズゼロがおくる実践クッキングナビゲーション・お料理ナビより、
須戸敏之作曲、世界のごはんの『タイトル・メニュー』（仮称）。
タイトル兼メニュー画面で流れます。
Touch! Generationsの一環として登場した、DSでクッキングを楽しめるお料理ナビシリーズの3作目にあたる本作。世界26ヶ国、計300種類以上のレシピが網羅されていて、各国の個性豊かな家庭料理を気軽に検索して料理手順を学ぶことができる。つくりたい料理や使いたい食材などから探す従来のシステムに加え、新たに世界地図から国ごとのレシピを検索できるようになり、シェフの音声ガイドに従って、辻学園・辻クッキング監修の本格レシピを実践できる。Wi-Fiコネクション（現在はサービス終了済み）に接続することで人気料理をランキング形式で閲覧できるなど、献立の参考になるお役立ち機能も充実していて、全体的に親切丁寧な仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのは須戸敏之氏。本作の発売元である任天堂に所属する作曲家で、お料理ナビシリーズには1作目から作曲を手がけている。本作の楽曲は、いずれも料理を楽しく彩る家庭的で牧歌的な曲調のものが多く、過去作から引き続き流用しているものもすくなくないが、世界地図の導入に伴って南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア用に楽曲が用意され、それぞれの地域ですこしずつアレンジが異なる仕掛けも用意されている。サウンドトラックは未発売のため、ここでは便宜上の仮称を用いるが、エンディングのみ非売品のサウンドセレクションに収録されている。
タイトル画面およびメニュー画面で流れるのがこの曲である。煌めくハープのイントロに、トントンと包丁で切るような効果音が挿入された後、アコーディオンと木琴の楽しげな協奏が始まる。小綺麗に響くピアノの伴奏が、陽気なムードをいっそう瑞々しく引き立たせ、33秒あたりからトッピングとしてストリングスが加わると、ますます明るい印象を与える。52秒以降、管楽器が伴奏に仲間入りして爽やかにブレンドすることで、より鮮やかに料理の気分を盛り上げ、最高潮に達したところで仕上げにハープが眩いばかりの音階を奏でると、またそこからループに入る。聴いているだけで創作意欲を掻き立ててくれるような、まさにこれから料理を始めるのに最適な一曲である。
お料理ナビは1作目のタイトルで流れる『Welcome to "Bistro Pierre"』然り良曲揃いですね。底抜けに明るいけど、すこししっとりしているのが味噌だと思っています。『Welcome to "Bistro Pierre"』、使っている楽器が概ね共通しているので聴き比べてみるのも一興でしょう。あわせてどうぞ。
