バンプレストがおくるシミュレーションRPG・スーパーロボット大戦より、
羽場仁志作曲、落合貴子・十一谷明広・平沢栄司編曲、Dの『HEATS』。
真ゲッターロボ 世界最後の日からのキャラの戦闘シーンで流れます。
古今東西のロボットたちが一堂に会するスパロボシリーズのGBA向け第3弾(OG除く)にあたる本作。地球が消滅する未曽有の事態に際してネオ・ジオン、OZ、リガ・ミリティア、マクロス7船団の4勢力が共同戦線を張り、精鋭部隊としてブルー・スウェアが結成されるなか、主人公は成り行きで同隊に所属し、過酷な戦線に身を投じることになる。男女選択制のオリジナル主人公のもと、物語上でも難易度的にも従来とは一線を画するハードさが特徴である。シナリオの異常事態ぶりから本来なら敵役や脇役を務める顔ぶれが協力して活躍する魅力的なif展開が多く盛り込まれていて、共闘の意義や主人公の苦悩などがよく描かれている。新規参戦は真ゲッターロボ、ダルタニアス、メガゾーン23、マクロス7、ビッグオーで、システム面でも再現要素として歌をはじめとする専用コマンドが用意されている。戦闘面では直線状の敵を一斉攻撃できるコンボ、育成面ではスキルパーツによるカスタマイズ要素が追加されたほか、ツメスパロボという詰め将棋のようなミニゲームも収録されている。総じてシリーズ作品のなかでも異質かつ上質にまとめられた仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのは落合貴子氏、十一谷明広氏、平沢栄司氏。落合氏と十一谷氏は当時クインテットに所属していた作曲家である。平沢氏は主にシンセサイザーのデータ打ち込みや楽曲提供などの分野で活動するサウンドクリエイターである。クインテットの二人は前作・前々作に引き続き、OGを除くGBAのスパロボシリーズには連綿と携わっている。平沢氏は本作が初参戦で次作のJにも参加することになる。本作ではオリジナル曲・版権曲ともにGBA音源を活かしたパワフルで表現力豊かなサウンドが揃っている。版権曲は単に再現に留まらず、音源との親和性を加味した魅せるアレンジが施されている。サウンドトラックは未発売だが、後年に第2次OGにて一部の曲名が明かされた。
本作初参戦となる真ゲッターロボ 世界最後の日からのキャラの戦闘シーンで流れるのがこの曲である。出典元の主題歌のインストアレンジで、冒頭からまさに熱くなるほど卓抜した聴き応えを誇る。6秒で和音を重ねてより活き活きとした疾走感を漂わせるようになり、13秒からパーカッションパートが激しく目立ち出すと15秒にはエレキギターを彷彿させる緩急自在の音色を披露する。原曲よりもテンポが早く、GBA音源特有の粗くも格好良い響きが存分に引き出されている。Aメロが始まる26秒からは、曲全体がアップテンポになったことで戦闘曲にふさわしい焦燥と情熱のバランスを生み出している。とりわけサビ直前、52~53秒の一瞬の溜めは原曲にもあるが見事な再現力で、後続のメロディーラインを一際熱量たっぷりに盛り上げてくれる。サビが終わる前にもう一度1分7秒から高音を駆使して繰り返し、持続する火照りを感じさせる。奮い立たせる力がある一曲である。
この曲を紹介してほしいというリクエストをいただきました。問答無用で熱くなりますね。第2次Zのアレンジはより原曲に忠実でテンポも同じなカラオケバージョン的な感じですね。原曲とあわせてどうぞ。