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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を適当に紹介します。

#083 『おともだち』(小西利樹/ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス/3DS)

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世界樹の迷宮シリーズを基に、ペルソナ3と4をクロスオーバーさせたペルソナQより、

西利樹作曲、『おともだち』。第4迷宮のボス戦での戦闘曲。

アトラスの主力シリーズであるペルソナシリーズと世界樹の迷宮シリーズをコラボさせた本作。世界観やシナリオはペルソナらしく、戦闘システムや探索要素は世界樹らしく仕上げていて、3と4からそれぞれ作品の垣根を越えて登場させたキャラクターたちのグラフィックは思い切ってデフォルメするなど、挑戦的な姿勢でクロスオーバーに取り組んだ。結果として絶妙なバランスで双方の原作の長所を引き出すこととなり、任天堂専用機初のペルソナとして成功をおさめた。

本作の音楽を担当するのはペルソナシリーズで数多くの良曲を生み出してきた喜多條敦志氏、小西利樹氏、目黒将司氏の三人に加えて、世界樹シリーズの古代祐三氏も一曲だけだが参加している。従来のペルソナシリーズよろしくボーカルを取り入れたロックでポップでスタイリッシュな曲も多く、特に通常戦闘曲は、歌詞が共通のものでありながら、最初にP3とP4のどちらを主人公に選んだかによって曲調や歌手が異なるなど、工夫を感じさせる。

第4迷宮のボス戦で流れるこの曲は、そういった迫力あるボーカル曲に劣らぬ印象深さがある。重低音で始まるイントロは、軽快さとは無縁の、有無を言わせぬ威圧感があり、エレキギターを得意とする小西氏の本領を発揮したヘビーな一曲である。サビに入る手前で添えられるピアノのしなやかな音色が、ギターの轟音のなかに抑えきれぬ哀愁を漂わせていて、戦闘のシチュエーションも相まってシリアスな展開に拍車をかける出来栄えとなっている。

サントラにはこの曲のOuttakeなる未使用のバージョンも収録されていまして、そちらは1ループ4分を超える大作となっています。自由に暴れ回るギターソロとか、後を追って神秘的な伴奏とともに流れ出すピアノとか。さらにはピアノが終わったところで、待ってましたと言わんばかりに脳天をかち割るほどの力強さでギターがサビを奏で始めるところとか。控えめに言って最高です。

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