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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を適当に紹介します。

#289 『Gwyn, Lord of Cinder』(桜庭統/DARK SOULS/PS3)

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フロムがおくる死と隣り合わせの3DアクションRPGDARK SOULSより、

桜庭統作曲、『Gwyn, Lord of Cinder』。薪の王グウィン戦の曲。

非常に高難度だが攻略し甲斐のある名作Demon's Soulsを手がけたスタッフによる精神的後継作として登場した本作。気を抜けば即死という厳しい難易度はそのままであり、終始暗澹としていながらもどこか気味の悪い陽気さが入り混じる中世のハイファンタジー調の世界観が特徴である。張り詰めた雰囲気が漂うオンラインプレイも健在で、中毒的なまでにはまりこむプレイヤーもすくなくない。フルHDに対応し、追加DLCも最初から収録した、PS4、XboxOne、PC向けのリマスター版があり、このたび延期されていたスイッチ版も発売された。

本作の音楽を担当するのは桜庭統氏。氏はダクソシリーズに関しては続編の2や3でも作曲に携わっている。本作では重苦しさを表現するための手段としてか、ボス戦以外でははっきりとBGMが流れることは稀で、それゆえ戦闘場面はいずれもその硬派すぎる難度とともに激しく印象に残る。楽曲の多くはコーラスにオーケストラという構成の、絶望的で威圧的で、プレイヤーの心すら蹂躙するようなものとなっている。

薪の王グウィン、それはかつて太陽の光の王と呼ばれた英雄の成れの果てである。その彼とのラストバトルで流れるこの曲は、それまで築き上げられたダクソサウンドとは一線を画する、純粋なピアノ独奏曲である。静けさに満ちたその音使いは、燃え盛る火を操る彼とは対照的にとても穏やかで、その淡々とした曲調からは、温もりよりもむしろ冷たさが窺える。曲自体は美しいが、燃え殻と化してまで戦い抜く彼の姿には、ここに辿り着くまでに否でも刷り込まれた恐怖を感じずにはいられない。

スイッチ版発売記念に。ダクソ3では北村友香氏による、この曲の旋律を組み込んだ『Soul of Cinder』というものがあり、後半戦におけるピアノとバイオリンが奏でる静謐なアンサンブルが魅力的です。あわせてどうぞ。

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