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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#542 『ゲートコロシアム』(多和田吏/ポケモンバトルレボリューション/Wii)

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ジニアスソノリティが手がけるポケモン3Dバトル・バトレボより、

多和田吏作曲、『ゲートコロシアム』(仮称)。同名のバトルフィールドで流れます。

ポケモンシリーズのうち、ダイヤモンド・パール・プラチナ・ハートゴールドソウルシルバーの第四世代に対応した対戦特化のゲームとして登場した本作。大まかに分けて特定のルールに則って勝ち抜きバトルをおこなうコロシアムバトルと、世界中のプレイヤーとランダムにマッチングしてオンラインで対戦できるWi-Fiバトルが楽しめる。当時はまだ携帯機で気軽にネット対戦ができなかったため、対戦ツールとして非常に重宝され、迫力のある技モーションや熱い実況音声も相まって、ポケモンバトルの面白さが広く知れ渡るきっかけとなった。

本作の音楽を担当するのは多和田吏氏。当時ジニアス・ソノリティに所属していた作曲家兼取締役である。氏はポケモンコロシアムやXDでも音楽を務めていて、本作ではそれらと同様に全曲単独で作曲を担っている。本作では11のコロシアム(バトルフィールド)があり、それぞれ個別の戦闘曲が用意されているほか、いわゆるストーリーモードにあたるコロシアムバトルでも特定のトレーナーと対戦するときの専用BGMが用意されているなど、対戦ゲームにふさわしく戦闘曲まわりがかなり充実している点が特徴である。サウンドトラックは未発売のため、曲名は便宜上の仮称とする。

本作の舞台となるポケモンバトルのテーマパーク・ポケトピアの玄関口であるゲートコロシアムは、ライトアップされた夜の都会が一望できる海上バトルフィールドである。本作の看板ステージとも言うべきここで流れるこの曲は、ネオンライトの明滅を想起させる煌びやかなイントロから始まり、テクノ風のノリノリな電子音が、疾走感あふれるギターサウンドと絡み合って力強く展開していくオーソドックスな戦闘曲である。爽やかで勇ましくて、すこしだけ焦りを覚えさせるような緊張感たっぷりの旋律は、戦略と戦術と時の運次第で勝敗が決まるポケモンバトルがもたらす昂揚感を見事に描き出していて、耳にタコができても聴き飽きないほどの不思議な魅力に満ちている。

ポケモン映画の公開記念に。バトレボはほんとうに思い出深いタイトルでして、それはもうやり込みましたね。いろいろあの頃と対戦環境もネット環境も変わりましたが、バトレボ(もちろんコロシアムとかXD系列の作品も)の後継作が登場してくれることを今でも期待しています。