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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#644 『ACT.1・7戦闘』(富樫則彦/機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122/SFC)

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機動戦士ガンダム」を原作とする、バンダイリアルタイムストラテジー

フォーミュラー戦記0122より、富樫則彦作曲、『ACT.1・7戦闘』(仮称)。

ACT.1とACT.7の戦闘画面で流れます。

ガンダムシリーズのうち、劇場版「機動戦士ガンダムF91」の外伝作として初めてスーファミ向けに登場した本作。シャアの反乱から30年あまりが経過した頃、オールズモビルと呼ばれるテロ組織がスペースノイドの独立を謳って活動を開始、パイロットである主人公はF90の移送とオールズモビルの掃討の任を受けて旅立つことになる。ターン制のシミュレーションの要領で敵味方ともにマップを移動し、敵機と接触したら戦闘に突入、戦闘中も状況が刻一刻と変わるというリアルタイムストラテジーのようなゲーム性となっている。シナリオ、グラフィックともにガンダムの世界観をよく再現していて、味方機が異様に打たれ弱いことなどを除けば概ね堅実に仕上がっている。

本作の音楽を担当するのは富樫則彦氏。スタッフロールでは「なんでもNORIRIN」名義となっている。ガンダムと関わりのある作品ということで本作以前にもコンパチヒーローシリーズのザ・グレイトバトルなどで作曲している。本作ではロボットものらしい硬派で疾走感あふれる楽曲が多く、スーファミ初期の作品ながら見事にハード性能を引き出した良曲が揃っている。サウンドトラックは残念ながら発売されていないため、曲名は便宜上の仮称とする。

ACT.1「始動 F90」およびACT.7「雪山の中」における戦闘画面で流れるのがこの曲である。緩やかなテンポのマップ曲から一転、戦闘曲は非常にスピーディーでヒロイックな曲調となっている。ベースラインの重厚な音色の上を、勇壮な主旋律が勢いよく駆け抜けることで、絶えず響き渡る煌びやかな電子音とともにクールな疾走感を誇る。味方機が次々と撃墜されるなか、どんな苦境に立たされても鮮やかに乗り越えられる勇気と度胸を与えてくれるような、一騎当千の痛快感に満ちた一曲である。

富樫さん本人のツイッターによれば、当時ガンダムの知識がなく、自身の思い描く格好良さを追求して作曲したそうですが、それでここまで作風にぴったりなものがつくれるのはさすがですね。マップ曲もあわせてどうぞ。

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