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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#656 『Archange』(小林啓樹/エースコンバット7 スカイズ・アンノウン/PS4・XOne)

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バンナムがおくるフライトシューティング・エースコンバットより、

小林啓樹作曲、7の『Archange』。MISSION 18後半の戦闘で流れます。

エースコンバットシリーズのうち、6以来12年ぶりのナンバリングタイトルとして登場した本作。ユージア大陸を舞台に、オーシア連邦とエルジア王国の間で戦争が勃発、主人公はオーシア国防空軍のパイロットとして、エルジア側に傾きつつある世論の向かい風に晒されながら戦争の渦中に巻き込まれることになる。テーマは空の革新で、空や雲の表現力が大幅に強化され、悪天候下での戦闘や落雷による機体の一部損壊など、今まで以上にリアル志向の空戦を堪能できるようになっている。本編のほか、PSVRのみ対応のVRモードが用意されていて、出撃準備から実際のドックファイトに至るまで、真に迫った本物のパイロット体験を味わえる。総じて大迫力の飛行体験を肌で感じられる仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは大久保博氏、北谷光浩氏、小林啓樹氏、中鶴潤一氏、中西哲一氏、渡辺量氏の六名。元バンナムで現在フリーの小林氏を除き、いずれもバンナムに所属している作曲家たちである。このうち渡辺氏がサウンドディレクターで、小林氏がメインコンポーザーとして半数以上を作曲している。このほか、作曲以外の分野でのサウンド関連スタッフは150人以上携わっている。シンフォニック調のシリーズサウンドを踏襲しつつ、本作では空の革新のほかに、有人機と無人機、人間とAIといった対比をコンセプトにしていることから、特に双方の特徴を意識した曲づくりを心がけたという。サウンドトラックは6枚組で100曲以上を収録したものが発売される予定である。

全20ミッション中のMISSION 18「LOST KINGDOM/王無き国」の後半における古城上空のミハイ戦で流れるのがこの曲である。ミハイは作中何度も対峙することになる老齢のエースパイロットで、老骨に鞭を打ってなお空を飛ぶことをこよなく愛する人物だが、この曲はその彼との最終決戦を彩ってくれる。ラテン語のコーラスと、ストリングスを主体とするオーケストラの壮麗なアンサンブルが、ときに静かに、ときに激しく、メリハリと焦らしを最大限に効かせながら、空前絶後の臨場感をもたらす。その様子はさながら、王無き国で大空こそ我が王国と仰ぐミハイにとっての国家のような仕上がりとなっている。曲名にあるアルカンジュとは「大天使」を意味し、ミハイのTACネーム(二つ名)でもあることから、この曲は実質的に彼のテーマ曲と言っても過言ではない。

サントラは年末の発売ですね。天界の王の矜持のようなものが凝縮されていて、これ以降エンディングまでずっと小林さんの作曲ということもあって印象深いです。ミハイの名前は大天使ミカエルと同根という点も留意。以下、同じくミハイ戦で流れる(フレーズを共有している)曲、『Two Pairs』と『Sol Squadron』もあわせてどうぞ。

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