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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#326 『Alect Squadron / Armada』(Hitoshi Akiyama・Maiko Iuchi・Seiji Koike・Akira Yamasaki/エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション/PSP)

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バンダイナムコがおくるフライトシューティング・エースコンバットより、

Hitoshi Akiyama・Maiko Iuchi・Seiji Koike・Akira Yamasaki作曲、

Xの『Alect Squadron / Armada』(仮称)。

ミッション13Aおよび13Bで流れます。

エースコンバットシリーズのうち、開発をアクセスゲームズに外注して国内初の携帯機用作品として登場した本作。隣国のレサス民主共和国に突然侵略され、瞬く間にほぼ全土を支配されたオーレリア連邦共和国を舞台に、オーレリア空軍のグリフィス隊に所属するパイロットの主人公は、自国を解放する戦いに挑むことになる。Strategic AI Systemという新システムを搭載することで、プレイヤーの選択次第でミッション内容が変化し、同じステージでも多彩なドッグファイトを楽しめるつくりとなっている。機体の数も据置機に匹敵するレベルの豊富さで、ハードの制約上、グラフィック面や操作性など及ばない部分もあるが、全体的に堅実にまとまった仕上がりとなっている。

本作ではスタッフロールの表記が少々複雑で、かつサウンドトラックが未発売のため、誰が実際に作曲をしたのかを特定するのには難儀するが、スタッフロールのMUSICの欄にはAkira Yamasaki氏、Hitoshi Akiyama氏、Seiji Koike氏、Maiko Iuchi(井内舞子)氏の名前が確認できる。いずれも情報がすくなく漢字表記なども判然としないが、エースコンバットの作風に見合った良質な楽曲(路線としては3に似た系統のエレクトロ・テクノ系)を書き下ろしている。前述の通りサウンドトラックは未発売のため、曲名は使用されたミッションに応じて便宜上の仮称とする。

ミッション13A「Alect Squadron」と13B「Armada」にて流れるこの曲は、本作のメインテーマのロックアレンジである。メインテーマのほうはどことなく現実離れしたフューチャリスティックな曲調だが、この曲はそうした近未来的な雰囲気を受け継ぎつつ、あくまで今この瞬間、目の前で起きている戦闘にだけ集中せよ、と言わんばかりの実際的な厳格さが、研ぎ澄まされたエレキギターの旋律から感じられる。イントロから焦らし続けてようやく56秒あたりでメインテーマのフレーズが挿入されると、ギターを下敷きに強く華やかな旋律が紡がれる。徹底してクールな曲調を貫くなかで、確かな情熱を秘めた一曲である。

メインテーマアレンジは定番ですが、元々おとなしめな曲がこうも激しくなると感慨深いです。メインテーマもどうぞ。

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