コナミがおくる音楽シミュレーション・REFLEC BEATより、
猫叉Master作曲、coletteの『fallen leaves』。コレットハーベストの解禁曲の一つ。
音ゲー×エアホッケーをコンセプトとするREFLECT BEATシリーズの3作目にあたる本作。リズムに合わせてオブジェクトを相手と跳ね返し合いながらクリアノルマ達成と勝敗を競う基本的なルールはそのままに、本作では現実の季節と連動して筐体の見た目や中身の遊びが変わるシーズン制を取り入れている点が特徴である。稼働開始の冬から始まって翌年の秋まで、さらに秋の後にはオールシーズンと称して計5バージョンでアップデートを重ねていった。楽曲は季節ごとに開催されるパステルアドベンチャーというイベントモードを通じて入手可能で、マスコットキャラのパステルくんと一緒に冬なら山登り、春なら種植え、夏なら釣り、秋なら森で収穫して段階ごとに解禁される仕組みである。システム面では下方向にもジャスト判定に伴う撃ち返しが実装されるようになったほか、オブジェクトサイズの変更や詳細スコアの表示切替をはじめとするカスタマイズ機能が充実した。スタンプ集めといったデイリーの収集要素やチャットの拡充、楽曲ソート機能の改良など、細かな追加や調整も施されている。総じて核となるゲーム性を維持しつつ四季折々の変化を楽しめる仕上がりとなっている。
本作では稼働開始時点で200曲以上、最終的には400曲以上の楽曲が収録されている。アニメやポップス系の版権曲、過去作や他のBEMANI作品からの移植曲に加え、本作オリジナル曲は100曲以上ある。前述の通り季節ごとにアップデートされる形式を取っているため、楽曲も季節感を考慮したラインナップになっている。オリジナル曲にはサウンドディレクターのQrispy Joybox(伊山達也)氏をはじめ、猫叉Master(佐藤直之)氏やSota Fujimori氏などおなじみのコナミ所属の作曲家が多く携わっている。なかでも猫叉Master氏は季節ごとのパステルアドベンチャーで毎度新曲を書き下ろしている。サウンドトラックはVol.1とVol.2に分かれて発売されたほか、一部の楽曲は次作のgroovin'!!のアルバムに抱き合わせで収録されている。
2013年9月~12月のAutumnバージョンにおけるパステルアドベンチャー「コレットハーベスト」の収録曲の一つであり、同イベントの最後の解禁曲であるのがこの曲である。バグパイプの突き抜けるような調べが味わい深い民族調エレクトロニカで、エネルギッシュでありながら哀愁漂う独自の雰囲気がある。出だしからさながら木枯らしの如く強く吹きすさぶような勢いが感じられ、12秒あたりにはますます伴奏の電子音が躍動的な響きを帯びていく。22~23秒で煌びやかなフレーズを挟んだ後は一旦バグパイプが抜けるが、かえって今まで以上にアグレッシブでダンサブルなビートを披露してテンションを高める。再び35秒過ぎでバグパイプが入ると、リズムとメロディーの双方が確たる存在感を示しながら迫力満点の協演を果たす。1分前後で流れを変えつつも勢いを維持し、1分10秒でふとブレーキをかけると、その直後に凄まじいうねりを利かせながら渾身のサビへと繋がる。作中の譜面でもここからが正念場で、速度や全体の物量はそこまで厳しくないなかでも、このサビ以降には絶え間なくロング拘束しつつ連符が絡む配置が続く。落ち葉を意味する曲名にふさわしく、最後の最後、朽ちる寸前に最大の生命力をみせてくれる一曲である。
一際冷える秋の日に合うかもしれません。ノスタルジアのピアノアレンジ、それからロングバージョンもあわせてどうぞ。