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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#834 『嵐の中に燃える命』(裏谷玲央/モンスターハンターポータブル 3rd/PSP)

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カプコンがおくるハンティングアクションモンスターハンターより、

裏谷玲央作曲、ポータブル3rdの『嵐の中に燃える命』。

アマツマガツチ戦の後半で流れます。

モンハンシリーズのうち、携帯機用のポータブル作品の3作目にあたる本作。P2Gと3のゲーム性をベースに、新拠点として和の雰囲気が漂う温泉観光地・ユクモ村が登場、多数の新モンスター・亜種モンスターと新フィールドの渓流が追加された。3の目玉である水中戦こそ未実装だが、狩りの相棒となるオトモアイルーも武器を装備できるようになったほか、既存の武器のアクションや攻撃性能が見直され、携帯機ながらも隅々まで充実した仕上がりとなっている。後にPS3向けにHD化して移植された。

本作の音楽を担当するのは裏谷玲央氏と牧野忠義氏。いずれも当時カプコンに所属していた作曲家で、牧野氏はP2Gから、裏谷氏は3からシリーズに参加している。本作では拠点のユクモ村をはじめ、全体的に和の世界観を意識した作風のため、音楽面でも狩りゲーならではの激しさと、和風ならではの淑やかさがミックスした上質な楽曲が揃っている。また、過去作からの流用曲やアレンジなどもすくなくない。サウンドトラックについては、シリーズのサウンドを扱う狩猟音楽集IIIに本作の楽曲が収録されている。

アマツマガツチ、本作のラスボスである伝説の古龍との戦闘曲として、体力を一定程度削り、暴風雨が激化してからの後半戦で流れるのがこの曲である。天を衝くほどの凄まじい咆哮とともに体の色が変化して曲も切り替わる、いわば第二形態に相当するシチュエーションで、緊張と昂揚が頂点に達するシーンにマッチした壮大な音使いが印象的である。五拍子で紡がれるオーケストラの鬼気迫る演奏に、時折、轟音の間を縫うようにして静謐な笛の音が溶け込むことで、凛々しくて猛々しい、極上の重厚感を醸し出す。暴風と竜巻に見舞われながらも必死に喰らい付く狩人の雄姿を生き生きと表現した一曲である。

新作発表記念に。作曲家本人にとっても思い入れのある曲だそうです。前半戦の『大嵐に羽衣の舞う』(同じく裏谷さんによる)の、ゆったりとしつつ胸騒ぎを誘うような焦燥感のある曲調から、この曲へと移り変わる、その一連の流れも含めてとても盛り上がりますね。『大嵐に羽衣の舞う』もあわせてどうぞ。

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