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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#857 『バトル ボス』(中村龍馬/怪人ゾナー/GBC)

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テレビ東京のバラエティ番組「おはスタ」に登場するキャラクターを原作とする、

ジャパンヴィステックがおくるなぞベンチャー怪人ゾナーより、

中村龍馬作曲、『バトル ボス』。ボス戦で流れます。

2000年前後にテレ東の「おはスタ」に出没していた怪人ゾナーのゲーム化作品にあたる本作。主人公はなぞなぞが大好きな小学生、なぞなぞが学べるナンゾウ小学校に転校した初日に怪人ゾナーに出会い、なぞなぞで対戦するナゾラーバトルの手ほどきを受け、一人前のナゾラーを目指すことになる。なぞなぞとアドベンチャーを掛け合わせたゲーム性が特徴で、収録されているなぞなぞは全600問、バトルは一試合につき連続して出題される問題の過半数に正解するか、相手のプライドを削り切れば勝利となる。五十音から文字を直接入力(当時としては珍しく、辞書機能で予測変換も出る)して答えを当てるだけでなく、その理由を三択から選んで初めて正解判定を得られる本格仕様である。ノリや世界観はことごとくカオスだがよくつくり込まれた仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは中村龍馬氏。当時ジャパンヴィステックに所属していた作曲家で、ヴィステックでサウンド制作していた期間が3年と短いため、おそらく本作が在籍時における携帯機の唯一の担当作であると思われる(据え置き機の担当はATHENA ~Awakening from the ordinary life~などのPS作品が少数)。本作ではコミカルなテイストを基調としつつも、ナゾラーバトルの戦闘曲を中心にかなり気合の入った情熱的な楽曲が揃っていて、ゲームボーイ音源の魅力を見事に引き出している。サウンドトラックは未発売だが、ゲーム中にサウンドギャラリーが完備されている徹底ぶりである。

なぞなぞ四天王をはじめとするボスとのナゾラーバトルで流れるのがこの曲である。ザアと鳴るノイズ音でイントロが入ると、続いて始動する主旋律は開始早々、疾走感あふれる盛り上がりを見せる。緻密に敷き詰められた高音の伴奏と低音のベースラインが、スピーディーな雰囲気に磨きをかける。30秒~34秒のフレーズでどんどんと音階を積み重ねていってピークに達すると、伴奏が再始動してループに入るまでの束の間、伸び伸びとしたメロディーラインが紡がれる。1ループ45秒ほどの曲尺に、なぞなぞと言えど正真正銘の真剣勝負らしい昂揚感を詰め込んだ一曲である。

戦闘曲に外れなしのゲームです。特にスタッフロール後のバトルには専用曲まで用意されていて、これがまたたいそう格好良いです。戦闘曲のまとめがニコニコにあるので、ぜひ聴いていってください。

(開始~1:21 ゾナー戦/1:22~2:37 通常戦闘/2:38~3:39 洗脳戦/3:40~5:17 ボス戦/5:18~6:38 ラスボス戦序盤/6:39~8:02 ラスボス戦本番/8:03~最後 スタッフロール後戦闘)

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