コーエーテクモがおくるタクティカルアクション、真・三國無双より、
小池雅人作曲、6の猛将伝の『郭嘉 Trick and Magic』。郭嘉のテーマとして流れます。
真・三國無双シリーズの10周年記念作として登場したナンバリング6作目のアッパーバージョンにあたる本作。魏、呉、蜀に加え、晋を迎えて変化した勢力間の構図は、英傑たちのシナリオを描くレジェンドモードの新規収録により、さらなる深みが増したほか、新たな武将として4以来となる復活参戦の龐徳や、新規参戦の郭嘉と王異が追加された。ストーリーモードでは定められた武将ではなく好きな武将を選んで遊べるようになったことで自由度が向上し、新武器の追加、新難易度の導入など、拡張版に相応な追加要素が充実している。総じて遊びの幅が順当に強化された仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのはMASA氏、大塚正子氏、小池雅人氏、中園秀久氏、山田玄紀氏、吉田孝志氏。編曲のみで中村新一郎氏も参加している。いずれも当時コーエーテクモに所属しているか現在もしている作曲家である。本作ではいつものハードロック調のサウンドを踏襲しつつ、四大勢力ごとにライトモチーフとなる共通のフレーズを用意することで統一感を生み出していて、オーケストラ演奏にも力を入れている。猛将伝の新規収録曲として、追加武将のテーマ曲などが新たに用意されている。サウンドトラックは猛将伝を除くオリジナル盤と、猛将伝のみを収録したものとが存在する。
郭嘉のテーマとして、戦闘シーンで流れるのがこの曲である。本作でシリーズ初参戦となる無双武将で、中国後漢末期に曹操に仕えた知能派の軍師である。天才的な洞察力を持ちながらも夭折した彼は、本作に登場するにあたって、常に不敵な笑みを浮かべる二枚目な人物として描かれている。その彼の雄姿を、エレキギターを軸に据えた熱いロックナンバーで彩る。長めに溜めるエネルギッシュなイントロで始まり、メインメロディーが入る45秒以降もずっとエレキギターを主役にすることで、一切ぶれることのない芯の強さを感じさせる。サビはどこまでも真っすぐで情熱的で、一度終息した後も間奏を挟んで2分35秒から転調することで、粘り強い盛り上がりをみせる。短命ゆえに今を全力で楽しもうとする彼の享楽的な姿勢をうまく反映した一曲である。
この曲をボーカルアレンジしたキャラソン(『Endless Glory』)もありますが、そちらは歌声を重視しているのでギターは抑えめです。一応参考までに貼っておきます。