レベルファイブがおくる収集育成サッカーRPG・イナズマイレブンより、
仲間を集めて超次元サッカー界の頂点を目指すイナイレシリーズのナンバリング2作目にあたる本作。前作で無名の弱小サッカー部から全国優勝を果たした伝説の雷門イレブンは、宇宙からやってきた侵略者・エイリア学園の暴挙を止めるべく、さらなる力を求めてイナズマキャラバンに乗って全国を巡ることになる。ストレートに情熱的なシナリオや、ときに悩み、ときにぶつかり合う個性豊かなキャラクターたちが特徴で、バージョン別で異なる敵チームや必殺技が登場する。シリーズの人気要素がしっかり詰め込まれた手堅い仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのは亀岡夏海氏、光田康典氏、三留一純氏。亀田氏は当時、光田氏は現在も音楽制作会社プロキオン・スタジオに所属している作曲家である。また、三留氏はフリーランスの作曲家である。編曲のみの参加でHEART NOTE PROJECTの太田光宏氏も携わっている。前作では光田氏が単独で作曲していたが、本作以降はだいたい複数人での作曲体制が敷かれるようになる。シリーズ特有の熱血で型破りな作風にあわせて、本作では熱くて豪快な楽曲が揃っていて、本作単体でのサウンドトラックは発売されていないが、発売当時放送中だったアニメ版の劇伴(ゲームのBGMと概ね共通している)を収録したものがある。
サッカーバトルで流れるのがこの曲である。いわゆるところの通常戦闘曲に相当するもので、エレキギターのクールな伴奏にテンポよく響き渡るパーカッション、跳ね回るように軽やかなストリングスやブラスの旋律が組み合わさることで、非常に爽快感あふれる仕上がりとなっている。ちょうど1分あたりに挿入されるギターの間奏は、熱く滴るような雰囲気にますます磨きをかける。疾走感と昂揚感に満ちた音色でサッカーの楽しさをとことんまで表現した一曲である。
個人的には40秒あたりでサビのフレーズに一段落ついて、ピアノの音色が聴こえてくるところが一番好きです。惚れ惚れします。