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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

閑話:東京ゲーム音楽ショー(#TGMS2019)に行ってきました

東京ゲーム音楽ショー2019に行ってきました。

この企画では年に一度、様々なゲーム音楽の作曲家たちが一堂に会して物販ブース・トークショー・ライブステージなどの面白いイベントを開催しています。

ここでは戦利品の報告とイベントの感想について語ります。

まず戦利品の紹介。

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左上は「黒騎士と白の魔王」のサウンドトラック、右上はなるけみちこさんのサイン、左下はGAME MUSIC PRAYER IV、右下は「Demon's Castle」のサウンドトラック。

「黒騎士と白の魔王」のサウンドトラックについては、軽くゲームの紹介から。「黒騎士と白の魔王」とは、景山将太さんと下村陽子さんが作曲を務めるグラニスマホRPG。多くの楽曲はチェコフィルの生演奏という形で収録されています。サウンドトラックには100曲を越える楽曲が計4枚組のCDにおさめられていて、そのほとんどを景山さんが担当しています。このたび景山さんのブースにてイベント特別価格で提供されていたので、前々から欲しかったこともあり、購入しました。

なるけみちこさんのサインについては、なるけさんのブースに立ち寄った際に無料でいただきました。いつ見ても可愛らしいサインです。

GAME MUSIC PRAYER IV(GMP4)については、これはゲーム音楽の作曲家たちによるチャリティープロジェクトです。売上金から製作費を差し引いた全額が西日本豪雨災害への義援金として日本赤十字社に寄付するという素敵なプロジェクトで、第四弾となる今回は計36名の作曲家たちが腕によりをかけて楽曲を提供しています。CDは2枚組です。当イベント限定の取り扱いなので、迷わず寄付させていただきました。

「Demon's Castle」のサウンドトラックについては、ゲームの紹介から。みなさんご存じ、かの有名なゴシックホラー横スクロールアクション……というわけではなく、「Demon's Castle」はそもそも実在しないゲームです。VVGSS(Virtual Video Game Soundtrack Series)と呼ばれる、架空のゲームのサウンドトラックを制作するというプロジェクトの第四弾として誕生したこのCDは、計16名の作曲家が参加していて、通常のステージ・戦闘BGMの他、ステージクリアのジングルやボス登場時のカットシーン用の短い曲なども収録されています。当イベント限定の頒布で、こちらも迷わず購入しました。

戦利品は以上とすくなめですが、GMP4とDemon's Castleのサントラは複数の作曲家が参加しているお祭りのような作品なので、一人ひとり出展者のブースを巡って、サインを恵んでいただきました。ある種の巡礼の旅です。

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壮観ですね。

Demon's Castleは当イベントに参加していたすべての作曲家(TAMAYOさん、TECHNOuchiさん、川田宏之さん、菊田裕樹さん、桑原理一郎さん、佐々木宏人さん、高田雅史さん、中潟憲雄さん、仲野順也さん、細井聡司さん、増子津可燦さん、ヨナオケイシさん)にサインをいただきました。

GMP4はHiroさん、土屋昇平さん、梅垣ルナさん、missingsoulさんを除く、当イベントに参加していたすべての作曲家(COSIOさん、TAMAYOさん、WASi303さん、石田雅彦さん、井村絵里子さん、川田さん、小見山優子さん、高田さん、中潟さん、中島享生さん、仲野さん、中原涼さん、なるけさん、花岡拓也さん、樋口秀樹さん、細井さん、増子さん、松本大輔さん、ヨナオさん、むらさきひろふみさん、来兎さん)にサインをいただきました。Hiroさんと土屋さんはトークショーのMCをやっていたので、とてもお忙しそうでなかなかタイミングが合わず、サインをいただくのは断念しました。梅垣さんは出展者ではなく来場者として参加すると聞いていたのですが、見つけられませんでした。実際に会場にいらっしゃったそうなので、もうすこし根気よく探せばよかった。missingsoulさんはTECHNOuchiさんの別名義なのでDemon's Castleのサインをいただくときに一緒に頼めばよかったのですが、すっかり忘れていました。

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イベントの感想について。

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こちらは作曲家さんたちの集合写真です。真正面からパノラマで撮影しましたが、高さが足りないのと近寄り過ぎなのとで後ろのほうの顔がうまく映っていないのはご愛嬌。

感想は楽しかった、の一言に尽きます。結構人が多くて、開場直後は人気のブースに長蛇の列ができたりもしましたが、時間が経つと良い具合に分散していって、ストレスフリーな感じでした。

トークショーは作曲家たちによる座談会のような形で、ゲーム音楽に懸ける思いや面白い逸話が聞けたりします。いつでもふらっと立ち寄れる位置にステージが用意されているので、がっつり聴くもよし、気が向いたときに聴きかじるもよし、と気軽な雰囲気で楽しめました。土屋さんとHiroさんを中心に繰り広げられる軽妙なトークは、途中から聴いても面白かったです。

ライブステージは大音量のギターや力強い歌声などが会場全体に響き渡る、熱気あふれる場所で、座って聴いている人の多いトークショーと比較して、圧倒的に立ち見しているお客さんが多かったように思います。特に興味を惹かれたのはD.H.K.S(佐野電磁さん+Hiroさん・とものかつみさん・景山さんから成るユニット)の即興セッションでして、その内容は対戦型DAWKORG Gadget for Nintendo Switch」を用いて、お題に沿って四人同時操作で曲をつくっていく、というものです。具体的には、お客さんの間から出た三つのキーワード(「蒲田(当イベントの開催地で、波形メモリ音源の名称にもあるそうです)」「戦闘」「行進曲」)をもとに、限られた時間内でそれっぽい音楽を制作していくのですが、これがなかなかカオスで見応えがありました。出来上がった曲は良くも悪くもB級なレトロゲームの戦闘曲のような何かというような雰囲気でしたが、四人の会話のなかには音楽制作に必要な知識や音の仕組みに関する話題など、ちょくちょく為になるネタが織り込まれていて、とても印象に残りました。

出展者・来場者の方は緑色の名札を首からかけていたので、顔が分からなくても基本的には問題ありませんが、なかには名札にサウンドチームの名称のみを記載していたり、「出展者」とだけ表記されていてお名前が書かれていなかったり、ということもあったので、そのあたりはすこし不便に感じました。とはいえ、おととし(去年は行けなかったので二年ぶりです)と比較するとだいぶ分かりやすくなっている気がします。

あとは会場で配布されるパンフレットに、作曲家ごとのコラムを用意して、顔写真・簡単な略歴・代表作の早見表などがあれば完璧ですが、その場で自分で検索して思わぬ発見をするという楽しみ方もあるので、一概には言えません。

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長々と書き連ねましたが、TGMS2019の報告は以上です。来年は2020年2月15日(土)に開催するとのことで、今から楽しみです。