グルーブボックスジャパンがおくる爆発炎上バトルアドベンチャー・ネットハイより、
若林タカツグ作曲、『俺の時代が来た』。優勢のときに流れます。
※単曲動画が削除されたため、30秒の試聴動画です
ENJバトルと呼ばれるネット討論を通じて非リア充の主人公・俺氏がリア充の嘘を暴いていくという内容の本作。極めて社会風刺的なピーキーな題材を扱っているが、その実非常に王道かつ痛快な推理アドベンチャーに仕上がっている。調査パートで打倒すべきリア充にまつわるゴシップを収集し、討論バトルパートで相手の言動の矛盾点を指摘し、本性を暴いて爆発させるというのが本作の主な流れで、ご褒美要素として女の子とデートできるリア充体験タイムもある。また、無料の体験版として本編のまるごと一話分を収録したものが配信されている。
本作の音楽を担当するのは若林タカツグ氏。主にアニメやドラマの劇伴作曲を務める作曲家で、ゲーム音楽に関しては龍が如くシリーズのムービーシーンの作曲などで知られる。本作ではネットコミュニティにおける炎上をテーマにしていることから、爆発力のある燃え曲が数多く収録されていて、ハイテンションなバトルを小気味よく彩ってくれる。サウンドトラックも発売されていて、曲名はネット文化の特徴的な言い回しを反映したものもすくなくない。
討論バトルにおいて、相手の主張を切り崩すなどして攻勢に転じた際に流れるのがこの曲である。エレキギターの溌溂とした音色にリズムよくビートを刻むパーカッションが印象的な熱血サウンドで、非リアがリア充に一泡吹かせるという下剋上のシチュエーションにふさわしい爽快感を誇る。歌モノを彷彿させるキャッチーなクサメロは、最初から最後まで中弛みすることなくエネルギッシュに展開していき、優勢の状態からさらに畳みかけるようなノリの良さを感じさせる。本作の情熱的な作風を代表する一曲である。
早い話、逆転裁判シリーズにおける追求みたいなものでしょうか。勝ち確の雰囲気がとてもよく反映されていますね。