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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#435 『Sparking』(佐藤天平/魔界戦記ディスガイア4/PS3)

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日本一ソフトウェアがおくる史上最凶のシミュレーションRPGディスガイアより、

佐藤天平作曲、4の『Sparking』。次回予告やキャラ界で流れます。

魔界を舞台に、レベルやHPなどのステータス数値が過剰にインフレしたなかで、魔王や悪魔たちが好き勝手やりたい放題を繰り広げるディスガイアシリーズ。第4作目にあたる本作は、グラフィックが大幅に強化されたほか、シリーズ伝統のやり込み要素の豊富さやキャラメイクの自由度の高さに加え、オンライン要素が非常に充実している。自作のマップをつくって他のプレイヤーに試してもらったり、界賊団を結成して他のプレイヤーに殴り込んだりできるなど、従来以上に遊び方の幅が広がった仕上がりとなっている。後にVita向けに新規要素を搭載した移植版が発売された。

本作の音楽を担当するのは佐藤天平氏。おなじみディスガイアシリーズの作曲を初代から単独で手がけている作曲家で、日本一ソフトウェアの作品には数多く参加している。氏は本作でも単独で作曲していて、一部のボーカル曲には自らの声を入れている。基本的にコメディタッチだが、ときに妙にシリアスになることもあるディスガイアシリーズの作風にあわせて、本作でもバラエティに富んだ力強い楽曲が揃っている。サウンドトラックはオリジナル音源のものが初回限定盤に同梱されているほか、人気曲を厳選して氏自らがセルフアレンジを施したアレンジサントラも発売されている。

虚実入り混じる次回予告の場面などで流れるのがこの曲である。本作では主人公のヴァルバトーゼが大のイワシ好きという設定からか、もっぱら次回予告はイワシに関する話題で持ち切りとなることが多く、その傍若無人イワシ談議をパワフルな曲調によって熱量たっぷりに楽しく彩ってくれる。気品あふれるバイオリンの旋律、エレキギターのクールな重低音、ときどき響く荘厳なコーラスが組み合わさることで、続きが気になる次回予告にふさわしい、勇壮かつ爽快なハーモニーを生み出している。非常にエネルギッシュな勢いを感じさせる一曲である。

曲名は『Sparking』(スパーキング)で合っているはずですが、公式の誤植で『Sparkling』(スパークリング)と表記されることも多いのでその点は留意。アレンジ版は生演奏を取り入れることで音色の厚みや伸びの良さが増したほか、原曲にない新パートを追加したことで、よりメリハリのある格調高い仕上がりとなっています。あわせてどうぞ。

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