VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#1071 『Vivid Yellow』(佐藤天平/魔女と百騎兵2/PS4)

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日本一ソフトウェアがおくるダークファンタジーアクションRPG魔女と百騎兵より、

佐藤天平作曲、2の『Vivid Yellow』。イベントシーンで流れます。

残忍な世界観とハクスラ系のゲーム性で知られる魔女と百騎兵の続編にあたる本作。額に第三の眼が開いて魔女と化してしまう奇病・魔女病が存在する世界を舞台に、対魔女機関のヴァイスリッターに所属する少女・アマリエは、魔女病に罹った妹のミルムを救うべく、ミルムが魔女として覚醒した姿のチェルカと、その使い魔である百騎兵と共に運命に立ち向かうことになる。大まかな作風は前作から受け継いでいるが、キャラやストーリーは一新されている。戦闘は6種類のファセット(ジョブのようなもの)とそれに付随するスキルを使い分けて進めていくことになり、前作と比べて戦略性や快適性が増した。ダンジョンは概ね自動生成でバリエーションもそう多くないため、序盤から終盤まで似たり寄ったりの地形が続く。やや平板なところはあるが、妖しげな雰囲気と進化したシステムを楽しめる意欲作に仕上がっている。

本作の音楽を担当するのは佐藤天平氏。日本一ソフトウェア製の作品を多く手がける作曲家で、前作はもちろん、同じ系譜を辿るルフランの地下迷宮と魔女ノ迷宮などでも作曲経験がある。本作は前作からの流用曲がそこそこの割合を占めていて、新曲はすくないながらもダークな雰囲気に寄り添う上質なファンタジーサウンドが揃っている。サウンドトラックは初回限定盤に付属されていて、前作の流用曲が部分的に収録されている一方で、肝心の新曲が一部未収録である。また、別途アレンジサントラも存在する。

第8章の決意を固めるシーンなどのイベントで流れるのがこの曲である。解き放たれたような爽快感のあるイントロで始まり、鮮やかな電子音を下敷きに13秒頃からストリングスが加わって、いっそう煌びやかな躍動感を生む。電子音楽調のスタイリッシュな響きに、優雅で華麗な弦の調べが重なることで、非常に心地良い清涼感を漂わせる。40秒から本格的に主旋律が入り、53秒からは弦のみならず荒ぶる笛も参戦すると、ますます妖しくも前向きな勢いを蓄えていく。1分20秒頃のサビではメインフレーズの華やかさはさることながら、伴奏で力強いオーケストラヒットを鳴らすことで、派手な雰囲気を印象付ける。覚悟を決めて前へ進む状況をエネルギッシュに彩る一曲である。

2曲まとめていただいたリクエストの第1弾です。音楽込みの燃え展開という感じですね。