ManjuuとYongshiがおくる艦船擬人化シューティング・アズレンより、
Shade作曲、『青き自由のために』。
イベント「光と影のアイリス」におけるジャン・バール戦などで流れます。
艦これからインスパイアされた作品として、擬人化された艦船を揃えて育てて戦わせるという内容の本作。海に覆われた惑星を舞台に、突如出現した異形の敵・セイレーンを打倒すべく、四大勢力が手を組んで軍事連合・アズールレーンを創設、各々の思惑が絡み合いながらも人類の未来を賭けて凄絶な海戦を戦い抜くことになる。ジャンルは育成シミュレーション的な要素を持つ横スクロールシューティングで、美少女の姿をした艦船を建造・編成・強化しつつ、ストーリーに沿って海域を攻略する出撃や、他人と船隊と模擬戦をおこなう演習を実践していく。開発は中国だが、日本的なノリを色濃く反映した仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのはmizuhiro氏やShade氏、槇タケポン氏、杉浦勇紀氏などである。初期収録曲については情報が判然としないものの、イベントやアップデートで随時追加される楽曲に関しては(中国出身のmizuhiro氏を例外として)日本の作曲家が手がけていることもすくなくない。また、コンシューマー版のクロスウェーブ(作曲は金子憲次氏と杉浦氏)からの流用曲もある。第二次世界大戦をモチーフにした世界観にあわせて、本作の楽曲は悲愴感漂う曲調のものが多く、爽やかなオーケストラサウンドから激しいロックナンバーまで勢揃いしている。サウンドトラックについては、今のところShade氏の担当分のみを収録したものと、クロスウェーブのサントラが発売されている。
イベント「光と影のアイリス」でのジャン・バール戦および「特別演習 超空強襲波」でのエセックス戦において流れるのがこの曲である。エレキギターの重低音が荒波のごとく縦横無尽に轟き渡るハードロックな一曲で、潮目が変わることなく常に最高潮を貫き続けるその切迫した音使いは、焦燥感を煽りつつ、昂揚感をも喚起してくれる。「光と影のアイリス」はともにフランスをモデルとした勢力・アイリスとヴィシアの争いに焦点を置いているが、元は同じ、自由を愛する同志でありながらも、もはや後戻りできぬほど激しく対立してしまった両陣営の軋轢を、直情的なメロディーラインで見事に表現している。
アズレン関連のサントラ、微妙に欠けていますが、アニメ版の劇伴(西木康智さんによる)なら発売されていますね。もうすこし情報がほしいところです。