「機動戦士ガンダム」を原作とする、
上村みゆき作曲、2 円卓の騎士の『メインテーマ』。フィールドで流れます。
ガンダムのなかでもファンタジー世界をベースにデフォルメされた騎士ガンダムシリーズの一作として登場した本作。人とモビルスーツが共存するスタ・ドアカワールドを舞台に、ザビロニア帝国に占領されたブリティス王国を奪還すべく、皇騎士ガンダムと円卓の騎士が旅立つことになる。カードダス企画の円卓の騎士編を題材にしていて、ゲームの流れや画面構成などはオーソドックスなRPGだが、本作独自のシステムが多く搭載されている。メインメンバー以外にも一部のキャラは勧誘コマンドで仲間にすることができ、パーティは最大13人編成で戦闘にも13人フルで参加する。あえて経験値の概念を取っ払って仲間の加入数に応じてレベルが上がる仕組みを採用しているほか、オートバトル機能もあり、人数の多さでが枷にならないよう工夫されている。また、武器をオーダーメイドで名付けることで名称に応じた補正がかかり、やり方次第で大きく攻略難度が変わる裏技的な醍醐味がある。一方でダンジョンが入り組んでいて長丁場で、敵とのランダムエンカウント率が高めかつ時間制(その場に立ち止まっていても敵が出てくる)であるなど、やや煩雑なところがある。総じて発想の詰まった仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのは上村みゆき氏。スタッフロールではM・UEMURA名義、アレンジサウンドトラックではSTUDIOみゅう名義でクレジットされている。氏に関する情報はあまり多くないが、90年代初期にトーセ製の作品にいくつか携わっていたことから、おそらく当時トーセに所属していたものと思われる。本作ではファンタジーらしい迫力と気品を兼ね備えた上質なオーケストラ系のサウンドが揃っていて、1年前に発売された前作と比べて音の質感や表現力に大きく磨きがかかっている。サウンドトラックについては非売品で一部楽曲のアレンジ版を収録したものが発売時のキャンペーンで配布された。
フィールドで流れるのがこの曲である。前述の通り、本作は立ち止まっていても敵とエンカウントするため、ポーズしない限り聴き浸るのは難しい。が、メインテーマというだけあって非常に美しく作り込まれた曲に仕上がっている。ストリングスのざわついたイントロに続いて8秒からフルートの寂寥感あふれる旋律が奏でられ、なんとも叙情的で雅致に富んだ趣を漂わせる。主旋律の裏で静かだがきっちりと拍を刻むことで、物悲しいなかにも行進曲然とした力を感じさせ、40秒からはフルートとストリングスがすこし流れを変えてリズミカルな展開をみせる。ループ間際の1分3~5秒には三連符を巧みに用いてメリハリをつけながら鮮やかに仕切り直す。しみじみとさせられる旅情と使命感を湛えた一曲である。
RPGのフィールド曲はやはりこういう曲調が良いですよね、しっくりきます。アレンジ版もあわせてどうぞ。