ウィンキーソフトがおくるベルトスクロールアクション・ゴーストチェイサー電精より、
山根昇作曲、『CENTRAL CITY』(仮称)。最終面で流れます。
アーケード向けに同年に稼働した電神魔傀のアレンジ移植にあたる本作。2079年、ネットワークとスーパーコンピュータに管理された制御体国家にて、監視の目をすり抜けて悪事を働く犯罪組織・ゴーストに立ち向かうべく、政府の対ゴースト警察機構・ゴーストチェイサーが戦うことになる。5面+ボーナス面+ラスボス戦から成るオーソドックスなベルトスクロールアクションで、開始時にそれぞれバランス型・スピード型・パワー型で性能が異なる3人の主人公から一人選んで進めていく。アーケード版同様、残機なしのライフ制、必殺技はチャージメーターという専用のゲージを消費して放つ仕組みで、チャージメーターは時間経過で徐々に、操作を入力しない状態だと急速に自動回復する。いわゆる緊急回避のメガクラッシュに該当する技もライフを犠牲にせず出せるため、手頃な難易度でビシバシ敵をなぎ倒せる爽快感がある。アーケード版からはステージ数やプレイアブルキャラが削減され、一部ギミックが変更されているが、移植に際して家庭用機の作品らしくキャラごとのストーリーを充実させて操作性や技の多彩さを遜色なく落とし込んでいる。総じて手堅く豪快な仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのは山根昇氏。スタッフロールではNOVO名義でクレジットされている。当時ウィンキーソフトに所属していた作曲家である。アーケード版でも作曲していて、移植に際してハード音源に合わせた調整やアレンジも引き続き氏が手がけているようである。バリバリ響く情熱的でメタリックなサウンドは移植後も健在で、スーファミ特有のややこもった音色がむしろ熱気を効果的に凝縮しているようにも感じられる。サウンドトラックは未発売のため、曲名は便宜上の仮称とする。
5面「CENTRAL CITY」で流れるのがこの曲である。ラスボス前の最終面で、屋外から敵の本拠地であるビルの内部へ乗り込むことになる。冒頭15秒ほど、アーケード版原曲にはないイントロが追加されていて、パイプオルガンを思わせる暗澹とした演奏で悲壮かつ厳粛な雰囲気を漂わせる。が、イントロ明けにはギターが全力全開のフルスロットルで飛ばして一気に攻勢に転じる。しばらく粘り強く繰り返したあと、33秒から並行して別のメロディーを被せて交差させ、44秒でうねりを伴いながら鮮やかな高音を披露する。以降、低めの音域から唸りながら盛り上がっていき、息もつかせずプログレッシブな展開をみせる。1分19秒あたりからサビと思しき目立つメロディーが聴こえ、フレーズ終わりの1分27秒には急上昇してからガツンと鳴動するような音を響かせてメリハリをつける。決戦を前に引き締まる思い、滾る闘争心を強く感じさせる一曲である。
核となるフレーズやテンポ感は原曲とそう変わらないのですが、だいぶ印象が変わってますね。あわせてどうぞ。