インティ・クリエイツがおくるライトノベル2Dアクション、ガンヴォルトより、
山田一法作曲、III編曲、爪の『激争波動』。ボス戦で流れます。
インティ・クリエイツの代表作であるガンヴォルトシリーズの2作目にあたる本作。第七波動と呼ばれる異能と電子の謡精と呼ばれる歌の力が存在する世界を舞台に、新たに台頭した多国籍能力者連合・エデンの野望を阻止すべく、能力者のガンヴォルトと、無能力者でありながら戦う科学者のアシュラが立ち上がることになる。前作と同様のクールでスピーディーでアニメチックなステージクリア型の2Dアクションで、前作でライバルだったアシュラがプレイアブルキャラに昇格している点が大きな特徴である。ガンヴォルト編とアシュラ編で異なる物語が紡がれ、アクションの手触りは主人公別に特徴付けられている。ガンヴォルトは前作を踏襲して雷撃や各種スキルを用いた派手で豪快なもの、アシュラはブリッツダッシュと呼ばれる高速ダッシュと銃撃を軸とした高機動で爽快なものに仕上がっている。また、歌の発動条件となるクードス(コンボポイント)については前作では被弾されるとリセットされる仕組みだったが、本作では出撃前にスコア清算率が下がる代わりに被弾でリセットされない設定も追加された。総じてプレイスタイルの幅が広がって順当に歯応えとスピード感が増した仕上がりとなっている。後に前作とセットでスイッチとPS4に移植されたほか、単品でもSteamやXbox One、X|Sで配信された。
本作の音楽を担当するのは川上領氏、武田葵氏、畑添美奈氏、山田一法氏、山田航太郎氏。編曲のみで主にボーカル入りを中心にYamajet氏、ヨナオケイシ氏、1曲のみの参加で青木征洋氏も携わっている。作曲陣の五名はいずれもインティ・クリエイツのサウンドチームであるIII(トリプルアイ)のメンバーで、川上氏、畑添氏、山田氏は前作から続投している。Yamajet氏はBMSなど同人音楽ゲーム界隈で名を馳せるフリーランスの作編曲家で、ヨナオ氏はマイコン時代から活動しているベテランである。前作同様、本作でもボーカル曲をフィーチャーしていて、ガンヴォルト側のヒロイン役・桜川めぐ氏(Yamajet氏が編曲担当)に加えて、アシュラ側のヒロイン役・遠藤ゆりか氏(ヨナオ氏が編曲担当)による別バージョンも収録されている。歌モノ以外も近未来風のエレクトロニックサウンドを中心にハイセンスなものが取り揃えられていて、主人公ごとに各種戦闘曲やステージ曲が作り分けられている。サウンドトラックにはボーカル曲や短いジングルも含めて収録されている。
ボス戦で流れるのがこの曲である。出だしから多数の音色を分厚く積み重ね、雷鳴にも銃声にも聴こえる破裂音を鳴らして一気呵成に盛り上げる。鋭く刺すようなストリングス、大仰に吼えるブラス、激しく攻め寄せる電子音の組み合わせで、聴いているだけで心拍数を跳ね上げそうな危機感を煽る。とりわけ特徴的なのが伴奏の一環として高速で音階を行き来するオルゴールのような高音で、26秒からは目立たなくなる代わりに主旋律のストリングスが徐々に高音域へと上っていく。ただでさえ畳みかけるような勢いがあるなかで、さらに追随を許さない熾烈な疾走感を覚えさせる。52秒あたりで1ループが完結するが、その後も息継ぎをする間もなくハイスピードで駆け抜けていく。並々ならぬ切迫感がある一曲である。
一時期これを目覚ましにしていたんですけど、もっと平和に目覚めたいのでやめました。