雷句誠著のバトル漫画「金色のガッシュ!!」を原作とする、
エイティングがおくる育成型対戦格闘アクション・友情タッグバトルより、
相原隆行・古川典裕・安井洋介・矢野雅士作曲、FullPowerの『真実の泉』(仮称)。
真実の泉で流れます。
魔界の王を目指す魔物と人間のタッグによる友情とバトルを描く漫画「金色のガッシュ!!」とアニメ版「金色のガッシュベル!!」の家庭用機向けゲーム化作品のうち、PS2で先行発売されたもののゲームキューブ移植にあたる本作。基本的なゲーム性や収録されているモードなどはPS2と共通しているが、移植に際して新規プレイアブルキャラとしてウマゴンのほか、劇場版「101番目の魔物」よりワイズマンとアカツキが出演している。加えて対戦の舞台に関しても劇場版由来の新ステージが追加されている。また、発売当時放送中だったアニメに沿う形でオープニング主題歌が刷新されていて、当時の最新のメディアミックス状況を反映したつくりである。総じてオーソドックスな移植ながらも順当にボリュームアップした仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのは相原隆行氏、古川典裕氏、安井洋介氏、矢野雅士氏。相原氏と古川氏はフリーランスで、安井氏と矢野氏は当時、音楽制作会社スーパースィープに所属していた作曲家である。いずれも移植元のPS2版から続投していて、次作でも引き続き携わっている。基本的にはPS2版と収録されている楽曲が同じだが、上述のOP変更やステージ追加に伴って一部新曲や差し替えがある。ファンタジー系のバトルものらしいエネルギッシュでアップテンポな曲調を中心に、曲者揃いで国際色あふれるキャラやステージごとの特徴を捉えたサウンドが揃っている。サウンドトラックは未発売のため、曲名は便宜上の仮称とする。
真実の泉で流れるのがこの曲である。移植に際して追加された劇場版由来の新ステージである。魔界の森にある泉で、覗き込めば人間界の様子を見られるという摩訶不思議で超常的な謂れを持つ。そうしたなか、パイプオルガンの厳粛な音色に包み込むようなシンセパッド、4秒頃から響くコーラスや9秒頃からかすかに聴こえるピアノなどを絡み合わせて、冒頭から神秘に満ち満ちたムードを漂わせる。23秒で急に吼えるようにエレキギターが入るのを合図に、ダークなゴシックロック風の曲調へと移り変わっていく。37秒でようやくメインメロディーが本格始動し、シンプルながらも重厚なオーケストラフレーズを繰り返して昂揚感を高める。1分14秒からは曲そのもののテンポを変えず、ただドラムの刻みを細かくして切羽詰まったリズム感を生み出していて、1分19~20秒や1分31~32秒でラッパが鋭く鳴り渡ることで強い緊張感を醸す。1分39秒以降はさらに緊張感をぐっと引き上げ、しばらくシリアスで不穏なフレーズを披露したのち、2分4秒には冒頭に似た調子のパイプオルガンと暗澹としたコーラスが聴こえ出す。分厚い低音や鐘の音を取り入れながらもうすこし粘るが、2分27秒でエレキギターが再び吼えるのを境にループに入る。並々ならぬ気迫が感じられる一曲である。
ガッシュは漫画全巻持っていたはずなんですが、どこに行ったんだろう……。