VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#315 『The Battle of Lil' Slugger』(Danny Baranowsky/Super Meat Boy/X360)

www.youtube.com

Team Meatがおくる横スクロール死にゲーアクション・Super Meat Boyより、

Danny Baranowsky作曲、『The Battle of Lil' Slugger』。1章のボス戦で流れます。

2008年頃にNewgroundで公開されたフラッシュゲーム・Meat Boyを大幅にパワーアップさせて、XBLA向けに配信された本作。肉塊の姿をした主人公のミートボーイが、さらわれた包帯姿のヒロインを救いに行くという、オーソドックスなのに風変わりなストーリーが特徴で、その奇天烈さにふさわしく、死んで覚えるタイプの初見殺しなアクションが数多く用意されている。レトロゲームの影響を色濃く受けている様子が随所で窺うことができ、そのシビアな難易度とリトライ時の気軽さとが相まって、欧米を中心に高く評価されている。PCやPS4、スイッチなど、様々なプラットフォームに移植されている。

本作の音楽を担当するのはDanny Baranowsky氏。主にインディーゲームの作曲を手がけているアメリカ出身の作曲家で、代表作として本作のほかにはローグライクリズムアクション・Crypt of the NecroDancerなどが挙げられる。本作ではファミコンライクな作風に寄り添うチップチューン系のサウンドが多く収録されていて、そこにEDMやHR/HMの要素を混ぜ合わせることで、死にゲーらしい暴力性も含まれている。

死線を越えて辿り着いた最初のボス戦で流れるこの曲は、絶望的な重苦しさとダンサブルな軽快さが奇妙に調和した一曲である。イントロからスピーディーに始動し、血に飢えた獣の唸り声を思わせるエレキギターが、序盤から存在感を放つ。不気味な静けさの先に待ち受ける38秒以降のサビでは、手の付けられようのない狼藉たるギターの速弾きが猛威を振るう。無限の残機で、繰り返し繰り返し死を経験しつつ生存への道筋を模索するミートボーイの姿勢を反映するかのごとく、一貫して疾走感たっぷりに奏でられるダークでアップテンポなメロディーラインは、本作の雰囲気をまるごと体現しているといっても過言ではない。

続編のForeverは一応たしか2018年発売予定のはずですが、年内に配信できるのかそろそろ心配になってきましたね。