VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#489 『天下分け目の戦い —関ヶ原— ~合戦~』(中村新一郎/采配のゆくえ/NDS)

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コーエーがおくる合戦アドベンチャー采配のゆくえより、

中村新一郎作曲、『天下分け目の戦い ―関ヶ原― ~合戦~』。

合戦パートで流れます。

無双シリーズで知られるコーエーの開発チーム・オメガフォースが手がけるアドベンチャーゲームとして登場した本作。戦国時代のクライマックスシーンにあたる関ヶ原の戦いを舞台に、西軍の大将・石田三成の視点から天下分け目の大一番に挑んでいくことになる。合戦に勝利するための情報集めをおこなう戦略パートと、味方からの報告に応じて適切な伝令を与えて采配を振るう合戦パートの二つに分かれていて、「合戦は説得なり」というキャッチコピーに違わぬテキストアドベンチャーとなっている。シナリオとキャラクターは、いずれもときに大胆な脚色を加えつつも基本的には史実に忠実な仕上がりで、総じて個性が光る良質な出来栄えである。

本作の音楽を担当するのは中村新一郎氏と吉松洋二郎氏。ともにコーエー(現コーエーテクモ)所属の作曲家で、無双シリーズをはじめとするオメガフォースの作品を中心に作曲している。本作はおなじみのアクションやシミュレーションとは毛色の違う、会話劇メインのアドベンチャーだが、合戦の情勢にあわせて曲が変化するなど、動的な躍動感に満ちた和風の楽曲が揃っている。サウンドトラックは設定資料集に同梱されているほか、オメガフォースの20周年記念の集大成アルバムにも収録されている。

情報収集を終え、戦場へ赴かんとする武将たちを確実な勝利に導く立場として、本陣から伝令を与える合戦パートにおいて流れるのがこの曲である。爽快なビートに軽快な笛の音が印象的な、和風テクノとも言うべきダンサブルなエレクトロニックナンバーで、最初から最後まで、一切の予断を許さぬ白熱の盛り上がりを見せ続ける。笛に代わりストリングスが主旋律を務める後半部は、さらに高みへとのぼっていくような緊張感たっぷりのメロディアスな展開を見せる。いざ尋常に勝負、というフレーズにぴったりな一曲である。

いうなれば戦国時代版逆転裁判のようなものでして、実際の戦争を扱っていることから音楽からも臨場感が伝わってきますね。